2017-11

5・13(金)METライブビューイング ロッシーニ:「オリー伯爵」

   東劇(東京・銀座) 7時

 ロッシーニ最後のオペラ・ブッファ「オリー伯爵」――METでは今回が初めての上演の由。
 上映されたのは4月9日の上演(フランス語)ライヴで、指揮がマウリツィオ・ベニーニ、演出がバートレット・シャー。
 歌手陣は、オリー伯爵をファン・ディエゴ・フローレス、フォルモティエ城の伯爵夫人アデルをディアナ・ダムラウ、小姓イゾリエ(イゾリエロ)をジョイス・ディドナート、その他ステファーヌ・デグー、ミケーレ・ペルトゥージらといった顔ぶれである。

 とにかく、歌唱といい、演技といい、みんな上手いの何の。
 3人の主役たちの見事な歌唱と、ぴったり合った演技の呼吸は、そのままMETの上演水準の高さを物語るだろう。3人がベッド上で絡み合う場面など、秀逸である。
 これはもちろん新演出だが、旧い芝居小屋上演の形を取り入れ、小さな舞台を作って、舞台監督や裏方や効果係なども一緒に姿を現わし、演技に参加するという仕組みになっている。他愛ないストーリーを屈託なく愉しませるという点では、すこぶる手頃な演出と言えよう。

 フローレスは、例の如く見事な高音を連発して快調そのもの。尼僧に化けてアデルに迫るあたりの演技は抱腹絶倒だ。この上演の30分前に子供が生れたのだそうで、喜色満面、休憩時間でのインタビューの別れ際には「南米の皆さん、それに日本の皆さん」などと愛嬌を振りまいていた。
 ルネ・フレミングの案内も、ますます堂に入っている。このシリーズで進行役をつとめる何人かの歌手のうちでは、やはり彼女が圧倒的に巧く、観客を逸らさない。

 METは予定通り来てくれるが、今日はボロディナとカウフマンの来日中止が発表された。前者は体調不良で、欧州での公演もキャンセルらしいから仕方がないが、カウフマンは家族の猛反対で潰れたとか・・・・やれやれ。ダムラウは来てくれるらしいが・・・・。

コメント

依然としてドイツ人のキャンセルが続きますね。英・米・ロシアの方々はわりと平気みたいですが。原発に対するその国の政策が大きく影響しているのでしょう。先月ドイツ人ピアニスト、マルティン・ヘルムヒェンが予定通り来日したとき、私は「この人音楽一筋でニュースとか全然見てなくて日本で何が起きてるのか知らないのかも」と思ってしまいました。音楽の話でなくて失礼しました。

これメトロポリタンでは初めてだったんですニャ~。楽しいオペラ、男声合唱も活躍、猫、よく知っとるニャリ!猫も観にいこうかと思ったが、この日は上映初日だし、東条センセにお会いしちゃう予感がしたからやめたニャリよ。猫、つまみ出されちゃうとあかんですからニャ~。

石橋をたたいて渡るドイツの原発への意識は、生きとし生けるものの安全のためには正しいと思うニャ。Hukushimaも深刻な状況がいつも後から発表されるではニャ~ですかい。これだから怖いんですわい。

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