2017-11

5・3(火)ラ・フォル・ジュルネ金沢 シンフォニア・ヴァルソヴィア

   石川県立音楽堂コンサートホール  4時

 再びゲオルグ・チチナゼ指揮の、シンフォニア・ヴァルソヴィアの演奏会。
 仲道郁代がベートーヴェンの「皇帝」を弾くためか、客席は、この日随一の入りである。3階のバルコン席までぎっしりつまっている。しかも、舞台上の後方にも一般客を2列に座らせていたのだから凄い。公演の「出演者一覧」の彼女の項には、「ピアノ界の永遠のアイドル」と記載されていたのである。なるほど、たしかに。

 ただ、ソリストとオーケストラとの呼吸は、此方で聴いていた範囲では、どうもあまりしっくり行っていたとも思えなかった。彼女が表情に大きく起伏を施し、ピアニッシモに落しているのにもかかわらず、ファゴットが無造作に吹き続けていたり、第1楽章の最後では彼女と指揮者のテンポが何かちぐはぐに聞こえたり、といった具合だ。両者とも比較的速いテンポで颯爽と進めているのだが、合わない。――少なくとも聴いている側では、そう感じられた。

 最後の和音が終るか終わらないかのうちに、常軌を逸したフライング・ブラヴォーを飛ばし、その後もカン高い絶叫を連発していた男がいた。狂信的な仲道ファンか。これほど騒々しくて酷いのは聞いたことがない。

 この「皇帝」の前には、オーケストラだけで、シューベルトの「イタリア風序曲」第2番が演奏された。これは、なかなか良かった。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://concertdiary.blog118.fc2.com/tb.php/982-805f3a07
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | HOME |  »

Since
September 13, 2007

これまでの来訪者数

最近の記事

カテゴリー

全記事表示

全ての記事を表示する

RSSフィード

ブログ内検索

プロフィール

リンク

News   

雑誌 モーストリー・クラシック に連載中
「東条碩夫の音楽巡礼記」