2019-07

4・17(日)広上淳一指揮日本フィルハーモニー交響楽団

  サントリーホール  2時半

 山形空港を9時半のJAL臨時便で発ち、フライト時間正味45分で羽田に着く。
 山形新幹線は12日から運転を再開しているが、いつまた停まるか判らない状況の中で、飛行機の方が確実と思った次第。他にバックアップのため、庄内空港からのANA便をも予約していたのだが、JALが山形空港から引続き臨時便を飛ばすことが判明した時点で、これはキャンセルした。

 一度帰宅してから、サントリーホールでのマチネー、日本フィル名曲コンサートを聴きに行く。

 当初これを振るはずだった首席客演指揮者ピエタリ・インキネンは来日不可能(何しろ彼の故国フィンランドは、その在日大使館がいちはやく広島まで逃げたくらい腰が引けているから、渡航回避勧告も厳しいらしい)となったが、急遽代役を依頼された広上淳一が、当初予定のプログラムを全く変更することなしに、素晴しい指揮を聴かせてくれた。

 広上のオーケストラ把握術もいよいよ冴えて来たようだ。今日の演奏は、あらゆる意味で、最近聴いた彼の指揮の中でも最も感心させられたものの一つである。
 小細工を弄したり、妙に凝ったテンポを採ったりすることなく、音楽を自然な流れの裡に感興豊かに盛り上げて行く広上の指揮は、聴き手にとっても快い。

 今日のプログラムは、前半にドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」、ラヴェルの「ピアノ協奏曲ト長調」(小菅優のソロが見事)、後半にドビュッシーの「海」、ラヴェルの「ダフニスとクロエ」第2組曲――と、重量感たっぷりである。特に第2部はオーケストラにとっても大変だっただろう。
 しかし、今日の日本フィルは、先日の「お座敷」公演とは別のオケのよう。瑞々しく均衡のとれた表情で、見事な快演を展開した。1番フルートや1番オーボエも輝いた。

 アンコールの前に、広上は「自粛などと称して何もやらなければ、倒れた人を助けなければいけない人たちまでが倒れてしまう」と、音楽の力と意義をアピールした。そして「インキネンさんが予定していた曲をそのまま」とのことで、ドビュッシーの「ゴリウォーグのケークウォーク」を躍動的に演奏。これも、なかなか好かった。
 4時45分終演。

コメント

アンコールのところまで読んでねこ喜ぶ。そうだ、演奏会の度に追悼曲演奏して儀式になるのでは、ちょっとニャあ。みんな家で祈れないのかニャあと、ねこは思っておったニャリ。

思いをどなたかに伝えたくて

東條様
はじめまして。東京在住の一クラシックファンです。高校、大学時代は日フィルの横浜会員、その後社会人となってからはそうそう時間も作れず、たまにサントリーホール等に、演目によって足を運んで30年になるアラフィフの男性です。
昨日の演奏会は、14日の日フィルからの「指揮者交代」を知らせるメールマガジンでたまたま知ったものだったんですが、私の好きな「牧神」と「ダフニスとクロエ」、「ピアノ協奏曲ト長調」が入っていたら行かないわけにはいかない(笑)、というわけで慌ててチケットを抑えていった次第ですが、なんかほんとよかったです。フルート素晴らしかったですね。正直涙出そうになりました。ダフニスとクロエも凄いよかったです。
満席ではありませんでしたが、なんか会場に一体感がありました。開演前の余震に係る注意アナウンス、専務理事の挨拶から始まって、小菅さんのアンコール、団員、広上マエストロの挨拶と異例尽くめではありましたがほんと行って良かったと思いました。ゴリウォーグのケークウォークってオケアレンジあったんですね。知りませんでした。音楽ってほんと素晴らしいとあらためて実感した一日でした。

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