2019-07

2・26(土)ブリュッヘン指揮新日本フィルハーモニー交響楽団
バッハ:「ロ短調ミサ」

  すみだトリフォニーホール  7時15分

 ティアラこうとうのホールからトリフォニーホールまでは、地下鉄で一駅、クルマで数分。歩いても20分程度の距離だろう。この範囲に、二つのオーケストラが本拠地を構えているという現象は面白い。

 そのトリフォニーホールでは、ブリュッヘンの一連の客演の大詰め、バッハの「ミサ曲ロ短調」の公演が行なわれた。ソロはリーサ・ラーション(S)、ヨハネッテ・ゾーマー(S)、パトリック・ファン・グーテム(CT)、ヤン・コボウ(T)、デイヴィッド・ウィルソン・ジョンソン(Bs)。合唱が栗友会合唱団。

 この日の合唱は、何故か少々座りが悪い。ソリストの一部も同様であった。調子が出てきたのは、休憩を摂ったあとの、第2部(クレド)の途中あたりからではなかろうか。2回目の上演(明日)では、おそらくもっと良くなるだろう。
 ブリュッヘンの指揮を眺めていると、コーラスが、慣れない大合唱曲で、しかもバッハの作品であの指揮に合わせるのは結構大変ではないかという気もするのだが・・・・。

 しかし、豊嶋泰嗣をリーダーとした新日本フィルは充実した演奏を聴かせてくれたので、演奏会全体としてはすこぶる印象深いものになった。
 全曲冒頭、「キリエ」が演奏され始めた瞬間の音楽の響きの透き通るような美しさはたとえようもなく、それだけで陶酔に引き込まれて行ってしまう。

 こうして、ベートーヴェンの交響曲ツィクルスとバッハの大声楽曲で組まれたフランス・ブリュッヘンの今回のプロジェクトは、前回のハイドン・ツィクルスに勝るとも劣らぬ存在感を示した。彼の解釈に賛否は感じても、このように印象的な演奏であるならば、少しくらいの技術的な綻びなど何であろう? 是非また来て下さい。

コメント

私は27日の公演を聴きました。栗友会合唱団は約100名。普段小編成の古楽系オケと合唱を聴きなれているので、やっぱり大人数だと大味になるなあ、と感じましたが、何といっても名曲ですし、迫力もあり良かったです。特に、アルトのパトリック・ファン・グーテムが上手かった。美しく強い、良く通る声。ソロ「アニュス・デイ」の「世の罪を取り除く神の小羊」の2回目の繰り返しのときに、「世の罪」(peccata mundi)をよわーく抑えて歌ったのに、声の強さはまったく変わらず少しもぶれず、見事で感動的でした。これが効いて、終曲「われらに平和を与えたまえ」の合唱がより感動的な大団円となったのでした。

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