2020-07

11・8(木)オーケストラ アジア

 トリフォニーホール

 これは「アジア・オーケストラ・ウィーク」ではなく、日本、中国、韓国それぞれの民族楽器によるアンサンブルの演奏会である。

 最初に日本の楽器の合奏団が四世杵屋六三郎/三世杵屋正治郎の「勧進帳」を演奏、続いて韓国の合奏団が登場し金永宰作曲のヘグム(韓国の琴)協奏曲「コンスパジ」を、次いで中国勢が黄貽鈞作曲の「花好月圓」を演奏した。各国それぞれの音楽の違いが如実に出て、実に愉しい。しかも、先に登場した集団は板付きのままなので、各国の民族衣装が百花繚乱と舞台に溢れる結果になる。そのさまは、すこぶる華麗で壮観であった。
 そのあとは3国の合奏団の合同演奏になり、華彦鈞作曲「二泉映月」と、劉文金(この人はこのプロジェクトの芸術監督である)作曲の「茉莉花(ジャスミン)」が演奏された。

 そして後半は、引き続き合同演奏に、各国の民族楽器のソロと歌が入る。秋岸寛久作曲の琵琶協奏曲「祇園精舎」、朴範薫作曲の伽耶協奏曲「伽耶誦」、唐建平作曲の馬頭琴と管弦楽のための「源」というプログラム。合同演奏では、3国おのおのの民族楽器の特徴は薄められたが、ソロ楽器の活躍が見事にお国ぶりを発揮する。特に最後の馬頭琴奏者・那日蘇によるホーミーは、アンコールともども、ド迫力で客席を沸かせていた。
 日本の楽器と作品が「間」を重視するのに対し、中国と韓国のそれは「大石急坂を下る」がごとき勢いを示す。そういう違いも興味深い。

 とにかく、めっちゃ面白い演奏会とはこのことだ。あまり体調が芳しくなかったのだが、聴きに行って良かったと思う。

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