2018-09

7・14(水)カンブルラン指揮読売日本交響楽団のフランスもの

    サントリーホール  7時

 前半にフォーレの「ペレアスとメリザンド」組曲とメシアンの「鳥たちの目覚め」、後半にドビュッシーの「ピアノと管弦楽のための幻想曲」とデュティユーの「5つの変遷」というプログラム。メシアンとドビュッシーでのピアノ・ソロは児玉桃。

 シルヴァン・カンブルランが、純正(?)フランス・レパートリーを盛んに聴かせてくれているのは、大いにありがたい。
 ご本人はもちろん、いろいろな国のものをやりたいだろうし、それはそれで結構ではある。が、わが国のオーケストラ界では、フランス系作品のシリーズ(に近いもの)というのは、矢崎彦太郎と東京シティ・フィルがやってくれている以外、ほとんど聴く機会がないのである。そうしたレパートリーの嘆かわしいブランクを埋める意味においても、カンブルランと読売日響のこのプログラミングは、貴重といわなければなるまい。

 今夜の演奏で第一に挙げたいのは、やはりデュティユーの「5つの変遷」だ。この作品の、華麗で多彩な音色の変化――金管のみならず弦のピチカートにいたるまで――を鮮やかに再現してみせたカンブルランと読売日響の手腕には、感嘆させられた。この演奏の良さは、私の好みからいえば、先頃のシェーンベルクの「ペレアスとメリザンド」(4月26日)に伍すものではないかという気がする。

 そのデュティユーに次いでは、児玉桃がソロを弾いたメシアンの作品。彼女のこの曲における演奏は、ヨーロッパのピアニストのそれに比べると穏健なものであるが、それがむしろメシアンの音楽の鋭角的な押し付けがましさを和らげてくれるのに役立っていたように、私には感じられるのである。
 さて、私の好きでたまらないフォーレの「ペレアス」・・・・だがこれは、何故かごつごつした感じの演奏だった。全部が全部、好みどおりには行かない。

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