2020-04

2・26(金)阪哲朗指揮東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

   東京オペラシティコンサートホール

 レーゲンスブルク歌劇場音楽総監督に就任したばかりの阪哲朗が、久しぶり東京に登場。
シューマンの第4交響曲と、ブラームスの第2交響曲を指揮した。

 音楽のエネルギー感と量感とを存分に発揮させた指揮である。シティ・フィルも壮烈に躍動し、咆哮していた。
 金管が粗っぽいため、全体に荒々しい演奏という印象は拭えないが、慎重で無難な演奏を聞かされるよりは、少しくらい野放図でも、かように気魄が有り余る演奏の方がどれほど良いかしれない。

 それに、この演奏に感じられる「勢い」は、単なる「暴走」ではない。むしろドイツのオーケストラがしばしば聴かせるような表情の激しさ、デュナーミクとアクセントの強烈さをはじめ、ごつごつした構築の分厚い響きなどを含んだものなのである。金管群に付せられたメリハリの強い強弱なども、その一例だ。
 その一方、たとえばブラームスの第3楽章の最後に置かれた大きな、歌の息継ぎのような「間」は、洒落っ気と妙味を感じさせる。

 久しぶりに聴いた阪哲朗は、明らかに昔とは異なる、良い意味での「アクの強さ」を持つにいたっているようだ。ドイツで修行している指揮者だな、と一聴したとたんに判る個性が備わって来ている。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://concertdiary.blog118.fc2.com/tb.php/677-a995167c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | HOME |  »

























Since
September 13, 2007

これまでの来訪者数

最近の記事

お知らせ

●2007年7月以前のArchivesを順次、アップロード中です。併せてご覧下さい。
2007年7月
2007年6月
2007年5月
2007年4月
2007年3月
2006年7月

Category

ブログ内検索

プロフィール

リンク

News   

雑誌 モーストリー・クラシック に連載中
「東条碩夫の音楽巡礼記」