2020-04

2・25(木)ベルトラン・ド・ビリー指揮ウィーン放送交響楽団

  杉並公会堂

 このコンビとしては、2度目の、そして今回が最後となるらしい来日公演。
 今日はAプロで、ベートーヴェンの「エグモント」序曲、交響曲の「田園」と「運命」が取り上げられた。
 モダン楽器による対向配置14型の2管編成、速めのテンポで、何の衒いもない、誇張のない演奏だが、手練手管の多い最近の演奏スタイルを聴き慣れたあとでこういうストレートな演奏を聴くと、かえって新鮮に受け取れる。のべつ聴くと飽きるだろうけれど、たまにはこういうのもいいなあ、と懐かしくなるタイプだ。
 それに、手を抜かない演奏姿勢も好ましい。

 平土間14列中央あたりで聴いた限りでは、弦はよく鳴って、低音弦がしっかりしており、重心の低い安定したベートーヴェン――という印象だ。「エグモント」も「田園」もテンポが快適で、ノリが良い。
 「運命」は、第1楽章などでは、ひたすら先へ進もうとするエネルギーが精密なアンサンブルを犠牲にしている傾向があるが、第2楽章のように落ち着いたテンポの個所では、充分に音楽の風格を感じさせるだろう。
 第3楽章でド・ビリーは、例の問題の個所でダ・カーポして、スケルツォとトリオを全部反復していた。これは全曲のバランス構成から言えば、本来は当然「あっていい」ものだ。作曲者が何故反復指定を削除したのか、定かではない。

 アンコールは、最初にモーツァルトの「魔笛」序曲――大編成で演奏されると、なかなか風格がある。最後はJ・シュトラウス兄弟の「ピチカート・ポルカ」。
 

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://concertdiary.blog118.fc2.com/tb.php/676-9fdfb1ae
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | HOME |  »

























Since
September 13, 2007

これまでの来訪者数

最近の記事

お知らせ

●2007年7月以前のArchivesを順次、アップロード中です。併せてご覧下さい。
2007年7月
2007年6月
2007年5月
2007年4月
2007年3月
2006年7月

Category

ブログ内検索

プロフィール

リンク

News   

雑誌 モーストリー・クラシック に連載中
「東条碩夫の音楽巡礼記」