2020-04

2・19(金)セゲルスタム指揮読売日本交響楽団
マーラー:交響曲第7番「夜の歌」

  サントリーホール

 レイフ・セゲルスタムが、4年ぶり、5度目の読響客演。北欧のトロルを連想させるような巨大な容姿がなんとも親しみやすい。そして、人気も高い。
 今夜のプログラムはマーラーの第7交響曲「夜の歌」1曲だが、もちろん、これだけで一夜を圧する重量感。

 宏壮雄大で、火山が噴火するような演奏だ。
 テノール・ホルンの冒頭の轟くような響きは、まさにマーラーがスコアに、フォルテながら「大きな音で!」と記入した通りの開始であり、それに続くフォルティシモも「浮き出すように、際立って」というスコアの指示に忠実に沿っている。
 こういう演奏は、なかなか出くわさないタイプのものである。ふつう、これらの個所は、もう少し「憂いを以て」沈潜するように演奏されることが多いから。

 第5楽章最後の頂点で、ずらり並んだ管楽器群と打楽器群がいっせいに楽器を高くアップして咆哮する個所は、視覚的にもすこぶる壮観であった。しかしあまりにも打楽器を強調したため、4本のホルンと木管による肝心の主題がかき消されてしまうという結果を生んだのも事実だが。
 中間3楽章では、いわゆる奇怪な神秘性はさほど感じられず、全体としてはむしろ明るく楽観的な演奏であったように私には受け取れたが、それはそれでよいだろう。

 セゲルスタムの強烈さと、それに応える読売日響の見事なダイナミズムが映えた定期であった。コンサートマスターはデイヴィッド・ノーラン。

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