2020-05

12・11(金)ジェイムズ・デプリースト指揮東京都交響楽団
「ジュピター」と「惑星」

   横浜みなとみらいホール

 ジュピターと惑星――とは、何となくいま風の受けをねらった選曲みたいだが、そこはデプリースト、真正面からの正攻法で、がっちりと揺るぎなく演奏した。
 モーツァルトの交響曲「ジュピター」ではそれが成功しており、すこぶる厳めしい「ハ長調」となっていたのが面白い。

 ホルストの「惑星」でも、極めて正確で折り目正しい演奏が繰り広げられたが、こちらの方はおそろしく謹厳でコワモテの惑星群となって、立派だが少々堅苦しい。「水星」や「天王星」におけるスケルツォ的性格、「土星」や「海王星」における神秘的な性格といったような占星術的な幻想の世界の味は、いずれもかなり薄められてしまったようだ。
 しかし、洒落っ気を一切取り去り、威儀を正した演奏でこの曲を聴くと、こういう音楽になるのか――と、何となく納得させられたことは事実。

 このホールの1階15列中央あたりは、低音域があまり聞こえず、第1ヴァイオリンや打楽器の高域の硬い響きに直撃される場所のように思われる。オーケストラの音色が非常に生々しく、かつ鋭く聞こえたのであった。演奏に幻想的な雰囲気が不足していたと感じられたのも、あるいはそういうところから来ているのかもしれないが。

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