2008-05

10・13(土)上岡敏之指揮ヴッパータール響

 みなとみらいホール

 速いテンポなら63分、普通なら70分、かのチェリビダッケさえ82分のブルックナーの「第7交響曲」を、90分かけて演奏した上岡。
 この試みは、好みはともかくとして興味深いし、各所で作品についての新たな発見をもたらしてくれたことは確かだ。オーケストラは、今日は必ずしも絶好調ではなかったようだが、真摯な演奏を聴かせてくれた。ただ、それらを充分に評価した上での話だが、30分をかけた第1楽章などではその超遅テンポが緊迫感を失わせ、作品の構築性と形式感を見失わせたような気もする。

 この曲の前には、上岡の弾き振りで、モーツァルトの「ピアノ協奏曲第23番」が演奏された。「21番」の時と同様、彼は暇(?)さえあれば立ち上がって指揮に熱中する。あまりにピアノから遠く離れて動き回るので、椅子に戻るのが間に合わなくなるのではないかと、いつもハラハラさせられる・・・・。

 ブルックナーのあとにもアンコールとして、ワーグナーの「ローエングリン」第1幕前奏曲が演奏された。というわけで、午後2時に始まった演奏会の終演は、ほとんど5時近く。

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