2020-07

11・20(金)ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮 読売日本交響楽団
チャイコフスキー・プログラム

   東京芸術劇場

 チャイコフスキーの知られざる名曲――交響的バラード「地方長官」、幻想序曲「テンペスト」、組曲第1番、「戴冠式祝典行進曲」。

 「知られざる」とか「埋もれた」とかいうのは、たいていそれなりの理由があるものだが、これだけ手際の良い演奏で聴かせてもらうと、たちまちそれらは「名曲」として復活する。広大な空間的拡がりを感じさせる響きで演奏された「テンペスト」もその一例だ。

 「組曲第1番」は、更に面白い曲に聴けた。
 あまりチャイコフスキーらしからぬ手法と曲想で書かれた第1曲「序奏とフーガ」では、弦の各声部がくっきりと色彩的に隈取りされた音の流れとなって交錯する鮮やかな演奏に舌を巻く。一方、まさにチャイコフスキーそのものの愛らしい「小行進曲」では、木管の軽快なリズム感と音色が絢爛たる効果をあげていた。これが終った瞬間、客席に微かな歎声が流れたのも無理からぬことだろう。
 ロジェストヴェンスキーの巧さと、読売日響の良さに感心させられた一夜であった。

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