2020-04

11・18(水)クリスティアン・アルミンク指揮新日本フィル
マーラー:「千人の交響曲」

  サントリーホール

 サントリーホールでの「千人」は、以前1階席で聴いて、危うく難聴(?)になりかけたことがある。あれはベルティーニ指揮の時だったか。 
 その他、ミューザ川崎シンフォニホールのオープニングの時にも、ウィーン・ムジークフェラインでのブーレーズ指揮の時でさえもそうだった。それはオーケストラの音ゆえでなく――歌っている方には失礼だが――第1部での合唱団の強大無比な音量、特にソプラノ軍団の高音域の強烈さのためである。
 まあ、こんなことを言うのは、自分がもともとこの曲の第1部を何度聴いても好きになれないためかもしれない。あそこは、マーラーの事大主義が一番好ましくない形で露呈されている、というのが私の主観なのである。

 今日は2階席で聴く。今回も合唱団(栗友会合唱団、武蔵野音楽大学室内合唱団、東京少年少女合唱隊)は強力であることには違いなかったが、アルミンクの好みか、あまり強引でヒステリックな怒号にならずに済んでいた。
 これは新日本フィルの演奏についても同様。アルミンクらしくややクールなアプローチがそのような効果を生んでいると思われる。その意味では、私にとっては気持よく聴けたというわけだが、反面、第2部での神秘性とか陶酔感とかいう点になると、少々物足りなかったことは事実であった。
 しかし、これがアルミンクの特徴なのだ。オーケストラの音色は美しく、きわめて均整の取れた響きを創り出している。彼と新日本フィルとの共同作業は、引続き好調な状態にある。

 声楽ソリストはマヌエラ・ウール(S1)、宮平真希子(S2)、安井陽子(S3)、アレクサンドラ・ペーターザマー(A1)、清水華澄(A2)、ジョン・ヴィラーズ(T)、ユルゲン・リン(Br)、ロベルト・ホルツァー(Bs)。特に日本勢の2人のソプラノが快調だった。コンマスは崔文洙。

コメント

初めて生で聴きましたが、理屈抜きで感動してしまいました。RC2列目で聴きました。

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