2020-04

11・6(金)マルク・ミンコフスキ指揮ルーヴル宮音楽隊のハイドン

  東京オペラシティコンサートホール

 昨夜のラモーとモーツァルトがあまりに良かったので、今日のハイドンの交響曲も聴きに行く。今夜のプログラムは第101番「時計」、第103番「太鼓連打」、第104番「ロンドン」の3曲。
 良い指揮者とピリオド楽器オーケストラが演奏するモーツァルトやハイドンは、本当にふるいつきたくなるような魅力がある。プレヴィン・スタイルのモーツァルトも、もちろんたまに聴くといいけれども、やはりピリオド・スタイルの方が――かりにモダン楽器のオケであっても、ピリオド系の指揮者による演奏の方が、私の好みだ。
 
 私の主観では、たとえばこの3曲中の最高傑作と思われる「太鼓連打」におけるハイドンの才気、猛烈なエネルギー、斬新なアイディアなどは、落ち着いた柔らかい響きを持つモダン楽器オケよりも、シャープな響きを出すピリオド楽器オケの方がはるかに生々しく再現できると思われるからである。
 なお今回の「太鼓連打」第1楽章のティンパニのカデンツァは行進曲調のリズムで始まり、次第にアドリブ的なものに変わって行く形を採っていた。

 アンコールは、昨夜の2倍。最初にハイドンの「驚愕」から第2楽章。フォルティシモの一撃の代わりに楽員全員が「ワッ」と叫ぶという趣向も入る。何とも秀逸。
 2曲目がハイドンの「チェンバロ協奏曲ニ長調」の第3楽章。
 次にラモーの「優雅なインドの国々」の「ペルーのインカ人」から、「太陽への祈りのためのプレリュード」、4曲目に同じく「優雅なインドの国々」の「アメリカの未開人」から「未開人のエール(平和のパイプの踊り)」。
 さらに、昨夜と同じグルックの「ドン・ジュアン」からのフィナーレ。
 最後に、これも昨夜と同じモーツァルトの「ハフナー・セレナード」からの「ロンド」。
 ――という具合に、今夜も実に愉しいコンサートであった。終演は9時40分。

 帰宅してから、――滅多にやらないことだが――パリ・オペラ座の上演ライヴ「優雅なインドの国々」のDVD(オーパス・アルテ)から、「未開人のエール」の場面を見直してみる。あのリズムと旋律に乗ってインディアンが踊り、その少女に扮したパトリシア・プティボンが愛らしく歌い踊る。ラモーの「オペラ・バレ」の音楽の、何と魅力的なことだろう。もっとも最終のカーテンコールでは、インディアン=未開人という設定への抗議なのか、ブーイングも飛んでいたが。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://concertdiary.blog118.fc2.com/tb.php/599-42b51945
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | HOME |  »

























Since
September 13, 2007

これまでの来訪者数

最近の記事

お知らせ

●2007年7月以前のArchivesを順次、アップロード中です。併せてご覧下さい。
2007年7月
2007年6月
2007年5月
2007年4月
2007年3月
2006年7月

Category

ブログ内検索

プロフィール

リンク

News   

雑誌 モーストリー・クラシック に連載中
「東条碩夫の音楽巡礼記」