11・5(木)マルク・ミンコフスキ指揮ルーヴル宮音楽隊
東京オペラシティコンサートホール
「ルーヴルの音楽家たち」という名のオーケストラ。今回がなんと初来日。ルーヴル宮に直接関係があるわけではなく、ミンコフスキの両親の家がルーヴル宮の前にあったため、そういう名にしたのだとか。
曲順が変更になり、前半にラモーの「もう一つのサンフォニー・イマジネール(空想のシンフォニー)」が演奏された。ラモーの作品からミンコフスキが選んで配列した40分ほどの組曲風の作品である。この豪華で洗練されたセンスの演奏は、フランスのピリオド楽器オーケストラの真骨頂だろう。細部のアンサンブルがどうという難癖は無益。その沸き立つような音楽づくりは、見事というほかない。
更に素晴らしかったのは、後半に演奏されたモーツァルトの「ポストホルン・セレナード」。「行進曲K.335−1(320a−1)」を先導として全7楽章、瑞々しい躍動にあふれる。こういうモーツァルトはいい。第1楽章終結部における、たたみ込み、追い上げて行く呼吸の巧さ。ワクワクさせられるほど小気味よい演奏だ。
ポストホルンの楽章では、トランペット奏者がポストホルンを吹きながら自転車で舞台中を走り回り、郵便を配達するという洒落っ気を披露し、われわれを愉しませてくれた。
アンコールは、最初にラモーの「優雅なインドの国々」から、ドラムの音も豪快な「トルコの踊り」(と発表されていたが、いわゆる「タンブーラン」だろう)。
2曲目に、モーツァルトの「ハフナー・セレナード」からの「ロンド」。
最後にグルックのバレエ・パントマイム「ドン・ジュアン」から「怒りの舞い」(とミンコフスキはアナウンスしたが、つまり同バレエのフィナーレの音楽にあたる曲。「オルフェオとエウリディーチェ」の「復讐の女神の踊り」に転用されている)。
どれも颯爽たる演奏だ。「ロンド」をこれほど痛快な快速テンポでこなした演奏はそう多くないだろう。また「ドン・ジュアン」のフィナーレをこれほど凄愴な迫力で演奏したものは、1959年ザルツブルクでのカラヤン(グラモフォンPOCG−1703〜4)以来ではないかという気がする。
たまった疲れも吹き飛ぶような、胸のすくようなコンサートであった。
なお、あとで朝日新聞のY記者から聞いたところによれば、ロビーには「自転車提供 日本郵便金沢支社」というクレジットが掲示されていたとのこと。なるほど、やることが徹底している。
「ルーヴルの音楽家たち」という名のオーケストラ。今回がなんと初来日。ルーヴル宮に直接関係があるわけではなく、ミンコフスキの両親の家がルーヴル宮の前にあったため、そういう名にしたのだとか。
曲順が変更になり、前半にラモーの「もう一つのサンフォニー・イマジネール(空想のシンフォニー)」が演奏された。ラモーの作品からミンコフスキが選んで配列した40分ほどの組曲風の作品である。この豪華で洗練されたセンスの演奏は、フランスのピリオド楽器オーケストラの真骨頂だろう。細部のアンサンブルがどうという難癖は無益。その沸き立つような音楽づくりは、見事というほかない。
更に素晴らしかったのは、後半に演奏されたモーツァルトの「ポストホルン・セレナード」。「行進曲K.335−1(320a−1)」を先導として全7楽章、瑞々しい躍動にあふれる。こういうモーツァルトはいい。第1楽章終結部における、たたみ込み、追い上げて行く呼吸の巧さ。ワクワクさせられるほど小気味よい演奏だ。
ポストホルンの楽章では、トランペット奏者がポストホルンを吹きながら自転車で舞台中を走り回り、郵便を配達するという洒落っ気を披露し、われわれを愉しませてくれた。
アンコールは、最初にラモーの「優雅なインドの国々」から、ドラムの音も豪快な「トルコの踊り」(と発表されていたが、いわゆる「タンブーラン」だろう)。
2曲目に、モーツァルトの「ハフナー・セレナード」からの「ロンド」。
最後にグルックのバレエ・パントマイム「ドン・ジュアン」から「怒りの舞い」(とミンコフスキはアナウンスしたが、つまり同バレエのフィナーレの音楽にあたる曲。「オルフェオとエウリディーチェ」の「復讐の女神の踊り」に転用されている)。
どれも颯爽たる演奏だ。「ロンド」をこれほど痛快な快速テンポでこなした演奏はそう多くないだろう。また「ドン・ジュアン」のフィナーレをこれほど凄愴な迫力で演奏したものは、1959年ザルツブルクでのカラヤン(グラモフォンPOCG−1703〜4)以来ではないかという気がする。
たまった疲れも吹き飛ぶような、胸のすくようなコンサートであった。
なお、あとで朝日新聞のY記者から聞いたところによれば、ロビーには「自転車提供 日本郵便金沢支社」というクレジットが掲示されていたとのこと。なるほど、やることが徹底している。
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