2020-04

9・10(木)クリストファー・ホグウッド指揮NHK交響楽団 B定期

    サントリーホール

 ノン・ヴィブラート奏法においても弦の音色が鋭くならず、しかも重量感を保って響くあたり、やはりN響の実力というべきか。このB定期はベートーヴェン・プロで、「コリオラン」序曲、ピアノ協奏曲第4番、交響曲第7番という、これもN響らしい名曲集。

 3曲ともどっしりとした響きで、きわめて強固な構築を示す、古典的な気品を備えた演奏。
 特に「7番」は、全4楽章がアタッカで演奏され、強いエネルギーで緊迫感が生み出されていた。リピートも遵守されていたが、テンポが中庸を得たものであるため、むしろ短く思えたほどである。オーソドックスな路線にある演奏ながら、スケルツォでのティンパニの鋭いアクセントに、昔ながらのホグウッドらしい才気が迸る。彼はこの日が68歳の誕生日。

 協奏曲でソロを弾いたクリスティアン・ベザイディンオートはまだ30歳の若手。オーケストラの中に蓋を外したピアノを置き、指揮者に対峙する形で演奏する。フォルテピアノとしての音色の透明さと爽やかさ、音楽の瑞々しい表情は非常な魅力で、この鍵盤奏者の並々ならぬ実力を感じさせた。

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