2020-04

9・5(土)大友直人指揮東京交響楽団
シベリウス:「テンペスト」日本初演

   東京オペラシティコンサートホール (6時)
   
 日本ではほとんど演奏されないシベリウスの劇音楽「テンペスト」を、ナマで聴けるのはうれしいことだった。
 しかもフィンランド語上演で、ヘレナ・ユントゥネン、ペッテリ・サロマらフィンランドの歌手4人を迎えての演奏。合唱は東響コーラス。
 総計1時間15分ほどかかる大曲だが、その他にもプログラムの前半には、「悲しきワルツ」と「カレリア」組曲、そして冒頭には「フィンランディア」が、合唱入りヴァージョンで演奏された。かなり凝ったプログラムである。

 ただ――何と言ったらいいか、何故か今日の東京響の演奏は、いつもに比べ、緩い。響きに隙間が多く、バランスも今一つ、締まりに欠けていたという印象を抑えきれないのである。こちらの聴く位置(2階正面)のせいだけとも思えないが、どうだろう? 
 特に「テンペスト」では、、序曲からして演奏に何か緊迫感が不足していた。また、中には数秒しかない短い曲もあるのだが、これらを一つずつゆっくり間を置いて演奏したり、また途中で歌手が出たり入ったりしてその都度拍手を指揮者自身が(!)要求したりするのでは、全曲の流れが一貫しなくなり、楽曲全体がいよいよ散漫な印象になってしまう。

 「テンペスト」開始直前、チューニングが終って場内が静まり返った瞬間に、上手側3階席からステージに向かい、いきなり大声で何事か怒鳴り始めた白髪の年輩者がいた。最近、東京響の演奏会では、なぜかよくそういう「すぐキレる」高齢者にお目にかかる(いつかもサントリーホールで取っ組み合いを始めた老人がいたっけ)。カルシウム不足か。いいトシをして、みっともない。
 

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