2020-04

9・4(金)日本フィルハーモニー交響楽団定期演奏会
ピエタリ・インキネン指揮

  サントリーホール

 日本フィルの首席客演指揮者に就任したフィンランド出身の若手、ピエタリ・インキネンが登場。プログラムは、ショスタコーヴィチの「祝典序曲」と「交響曲第5番」、その間にシベリウスの「ヴァイオリン協奏曲」が挟まれる。

 いかにもフィンランドの指揮者だなと感じさせたのは、日本フィルから引き出した弦のカンタービレ個所での、透明な音色。これは魅力だ。
 しかもインキネンは、内声部をも明晰に響かせて、整然とバランスよくオーケストラを構築し、爽やかに音楽を盛り上げて行く。こういうタイプの指揮者は、今の日本フィルにとっては最適のはず。

 今年1月頃の演奏に比べれば、かなり「整備された」感のある日本フィルだが、それでも最強奏のテュッティとなると、まだまだ音に美しさと明快さに欠けるきらいがある。厳しいベテランの首席指揮者ラザレフとともに、このような個性を持つ、若い熱心な優れた指揮者を繁く迎えれば、このオーケストラも更に上昇線を辿ることができるだろう――ただし何度も言うように、どのくらいの頻度で来日・指揮できるかが問題だが。

 協奏曲のソリストは、ベルリン・フィルのコンサートマスター就任に向け、上げ潮に乗っている樫本大進。一躍「時の人」となっていることもあり、今日も大変な人気。

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