2019-07

8・14(金)「あッ!ベートーヴェン。」第2日 交響曲第5番、6番、7番
飯森範親指揮 東京交響楽団

    神奈川県立音楽堂

 東京響のこのシリーズは、すでに2002年から開始されていた。最初は大友直人の指揮で、2007年からは飯森範親の指揮で。
 今年はその締めくくりとして、9つの交響曲を3日間で演奏するという、最近流行の「イッキ・スタイル」である。全部聴いた人には「究極(9曲)の証明書」が贈られる由。

 昨日は「第1番」から「第4番」までを、休憩時間を含め4時間かけて演奏したとか。今日は第5番「運命」、第6番「田園」、第7番――というプログラムだ。7時に開演され、休憩20分ずつを含み、終演は9時40分になった。
 なお、弦の編成は対向配置12型(12-12-10-8-6)。

 危惧したほどのこともなく、演奏は丁寧につくられていた。しかも3曲とも、極めてテンションの高い演奏だったことには感心させられる。
 「5番」の第4楽章など、あたかもプログラムの最後を飾る頂点といった勢いの熱演だったし、――そのあと、決して容易な作品ではない「田園」をやって、最後に狂乱の「7番」をそれなりに盛り上げて演奏したのだから、指揮者もオーケストラも大したものである(特にトランペットには敬意を払おう)。

 まあ、あえて言えば、「7番」第1楽章で力を出尽くしてしまった感もないではなかったが、しかしスケルツォとフィナーレでも、形は決して崩れることはなかった。
 「田園」第2楽章のように、微細なバランスのアンサンブルが重要視される部分での木管(特にフルートとオーボエ)の掛け合いに緻密さが失われる、という点などは気になるものの、まあこれは「サマーコンサート」ですから・・・・。

 この神奈川県立音楽堂は、オケの演奏の場合には――今夜のように超満員の時には尚更――残響がほぼゼロになり、いかなるアンサンブルの乱れも露呈されてしまうというホールだ。
 しかも19列中央あたりで聴くと低音があまり聞こえず、弦の高音ばかりが強く響いて来る。そのため、特にノン・ヴィブラート奏法のフォルティシモなどは、かなり耳にきついものに聞こえるのである。

 終演後、飯森はまたロビーで延々とサイン会。元気ですねえ彼は。プレトークの時には「昨夜は終ったら体重が3キロ減っていました」と客席を爆笑させていたが、そんなものはどうせ食べてすぐ取り返すだろう。

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