2020-04

6・20(土)ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ・ピアノ・リサイタル

   サントリーホール

 サントリーホールでの2回目のリサイタルということになるが、すでに何度か来日していながら未だ知名度の点で及ばないのか、お客さんの入りは「紀尾井ホールだったら超満員」という段階。
 若い(23歳)逸材だから、いつかこのホールを満員にする日が来るだろう。

 今日のプログラムはモロにドイツもので、ブラームス編のバッハの「シャコンヌ」、そのブラームスの「ソナタ第2番」、最後にベートーヴェンの「ハンマークラヴィーア・ソナタ」というものだった。

 その音色の、何と清澄で爽やかで、快いフレッシュさに満ちていることか。「シャコンヌ」冒頭からその明るく若々しい表情に魅了される。ただ、左手のみで演奏されるこの編曲版を、緊張度と多彩な表情の変化を以て演奏して行くことは、彼には未だこれからか?
 3曲通じて、エネルギー感のある個所では見事な音楽を聴かせてくれる。叙情的な部分で緊迫感を失わないようになれば、文句ない。

 「ハンマークラヴィーア・ソナタ」は、その昔のフランスの巨匠イーヴ・ナットを一瞬連想させるような演奏だ――もちろんナマで聴いたことはなく、古いレコードでしか接したことがないが――。
 明朗かつ鮮明な音色でドイツ音楽から洗練された感覚を引き出すフランスのピアニストの演奏とは、まさにこのようなものだろう。

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