2020-07

6・13(土)シュテファン・アントン・レック指揮東京交響楽団
マーラー「悲劇的」

    サントリーホール 6時

 NHKホールでの演奏はちょうど5時に終ったが、渋谷近辺でデモに引っ掛かり、しかも信号機が故障したらしく道路は麻痺状態。やっと渋谷を抜け出たのが5時33分、青山通りを10分で飛ばして、何とか6時からの東響定期に滑り込む。

 前半でシューマンの「チェロ協奏曲」を弾いたダニエル・ミュラー=ショットの、清潔で豊潤な表情がいい。ただでさえ長いプロのオーケストラの定期で、ソロ・アンコールを2曲(ラヴェルの「ハバネラ形式の小品」とブロッホの「祈り」――いずれも無伴奏)もやるのはどうかと思うが、しかしこの演奏がまたすばらしく瑞々しかったのである。

 その協奏曲で、やや低徊趣味の、アナログ的な(?)伴奏をしたレック。
 この調子でマーラーの巨大な第6交響曲「悲劇的」をやられたら、と腰が引けたが、案に相違して強いアタックの、鋭いリズム感を備えた演奏が開始された。第1楽章は「躁状態」のマーラーそのものといった感だったし、第2楽章も極めて引き締まったスケルツォとなっていた。
 ただ、第4楽章は――かなり精緻に仕上げられてはいたが――もう少し劇的に起伏のある「闘争性」があってもよかったのでは、と思う。長いプログラムで、さすがの東響も息切れしたか? レックは総じて、両端楽章で何度も現われるあのイ長調からイ短調へ瞬時に変わるモティーフを、それほど重要視していないように感じられる。

 客席は満席に近い。今日のお客さんは、いろいろな意味で、すばらしかった。
 

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