2020-04

6・3(水)アイヴォー・ボルトン指揮
ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団

  東京文化会館大ホール

 ハイドンの「時計交響曲」、ラルス・フォークトをソリストにモーツァルトのピアノ協奏曲第20番、休憩後に「ジュピター交響曲」。アンコールにはモーツァルトを4曲も――「フィガロの結婚」序曲、行進曲K.335(320a)のⅠ、コントルダンスK.534「雷雨」、カッサシオンK.63。

 シンフォニーの弦は8・8・5・4・3という編成で、対向配置を採っていない。ホルンとトランペットには、所謂古楽器を使用している。
 スダーンが首席指揮者をつとめていた時代よりは音を柔らかく響かせるオーケストラになったような気もするが、かなり厚い響きを出すところや、アンサンブルにそれほどシビアさを求めないところなどは、以前と同じような印象を与えるだろう。しかし、歯切れよい明快なリズム感が快い。

 「時計」から協奏曲の冒頭までは心なしか畏まった演奏が続き、この指揮者とピアニストらしからぬ妙におとなしい雰囲気だったが、協奏曲の第1楽章の途中から音楽が突如として生気を取り戻した。情熱的な激しさも加わって、以降は沸き立つような演奏に。
 フォークトの演奏も同様、フォルテピアノ的な軽やかな音の粒立ちに、途中からにわかに凄まじい気魄をみなぎらせはじめる。「モーツァルトの短調」特有の強い推進力が再現され、聴き応えのある「K.466」となった。

 「ジュピター」もがっちりと組み立てられた演奏。ボルトン自らユーモラスな曲紹介(結構賑やかな人だ)をやりながらのアンコールでは、演奏に解放感が生れて行く。

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