2019-09

2・28(土)ブリュッヘン指揮新日本フィルの
「ロンドン・セット」最終日

   すみだトリフォニーホール(マチネー)

 ハイドン最後の交響曲3曲、「第102番」「第103番 太鼓連打」「第104番 ロンドン」が演奏され、「天地創造」を含め計5回にわたった「ハイドン・プロジェクト」がめでたく完結した。ブリュッヘンと新日本フィルが繰り広げてくれた温かく誠実な演奏に、感謝を捧げたい。

 「太鼓連打」での、冒頭小節のティンパニのソロ・パートは、もちろんフォルティシモのカデンツ。また全曲最後の部分(フィルハーモニア版スコア第338小節以降)では、ブリュッヘンは1987年に18世紀オーケストラを指揮して録音した演奏と同じように、第1版(改訂版より13小節ほど長く、ダイナミックスの交替も多い)を使用していた。

 3曲ともやや重いリズムの演奏だったが、これは一層スケールの壮大さを増して行く後期のハイドンの交響曲の世界を如実に示す効果を生んでいただろう。
 特に「第104番」フィナーレでの、管弦楽法の厚さ、音の響きの雄大さ、怒涛のごとく押すエネルギーを再現した演奏は、圧巻だった。ハイドンが最後に到達した「シンフォニー」の世界はまさにこれだったのだと、改めて姿勢を正したくなる思いであった。
       音楽の友4月号(3月18日発売)演奏会評

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