2019-06

2・27(金)チョン・ミョンフンと東京フィルのブラームス

   サントリーホール

 「ピアノ四重奏曲第1番」のオリジナル室内楽版と、それをシェーンベルクが編曲した管弦楽版、その間に「ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲」が置かれるという長大なプログラム。しかも協奏曲のあとにも、アンコールとしてバルトークの「ルーマニア民族舞曲」の中の「角笛の踊り」。
 終演は9時半を過ぎるかと覚悟したが、「四重奏曲」管弦楽版のフィナーレが煽りに煽った猛烈なテンポだったため、予想より早く終る。それにしても、このテンポに応えた東京フィルもお見事。

 室内楽版では、チョンみずからピアノを弾いた。それも今夜の売り物だったろう。ピアノが主役ともいうべき曲でありながら、彼は少しも出過ぎず、しかも巧みに他の3人の奏者を支えていた。さすがのリーダーシップである。
 協演はヴァイオリンがスヴェトリン・ルセヴ、チェロがルイジ・ピオヴァーノ、ヴィオラが東京フィル首席の須田祥子。「管弦楽版」における堅固で壮大な、熱っぽくて強力な求心性を持った快演とともに、聴衆を沸き立たせた。

 協奏曲では、オーケストラにはやや戸惑っているような演奏のところもなくはなかったが、練習不足かな? だが2人のソリストが若々しく親密な対話を聴かせて、これも面白かった。
 東京フィル、先日の「レクィエム」に続く大ヒットである。

 なお先日(22日)のそのヴェルディの「レクィエム」の時に書き忘れていたこと。
 打楽器奏者の中村はるみさんの、あの楚々とした姿でありながらトルネードのごとき腕のスウィングで大太鼓を打ちまくる迫力には、私も呑まれてしまったクチである。東京フィルハーモニー交響楽団公式ブログの「オーケストラをゆく」に、今日のソリストの一人、ヴィオラの須田祥子さんが、その大太鼓について書いておられる「怒り爆発!」という項が、すごく面白い。トラック・バックで拝読したINTERNET ZONEさんのブログにも紹介されていたので、ここで改めてご紹介しておきます。

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