2021-06

2021・6・1(火)ヴィオラスペース2021 vol.29

       紀尾井ホール  6時

 今井信子が率いる恒例の「ヴィオラスペース」、2年ぶりに開催された今年は、東京では演奏会と公開マスタークラスが各2回ずつ組まれた。

 今日は「オーケストラ」と題され、齋藤友香理指揮桐朋学園オーケストラによるベートーヴェンの「英雄交響曲」第2楽章と、ヒンデミットの「白鳥を焼く男」がプログラムに組まれたが、室内楽からもヒンデミットの「八重奏曲」第1・3・4楽章と「葬送音楽」、およびベートーヴェンの「七重奏曲第1・3・6楽章が演奏された。
 ただし「葬送音楽」のみは、アントワン・タメスティとエリック・ル・サージュがビデオで出演するという形。

 突然の所用で中座せざるを得なくなったため、第2部の「白鳥を焼く男」━━第2楽章のヴィオラ・ソロは今井信子が弾くと予告されていた━━を聴けなかったのは痛恨の極みだ。
 だが、第1部での室内楽は聴き応えがあった。ヒンデミットのこのあたりのレパートリーは、もともと私にとってはあまり共感を持てないグループのものだが、今日は久しぶりに、その失っていた興味を目覚めさせられた感である。

 ベートーヴェンの「七重奏曲」も詩情を感じさせる演奏で、特に第1ヴァイオリンの小栗まち絵がしっかりとした演奏を聴かせてくれたことが嬉しい━━というのは、近年聴いて来たこの曲の生演奏では、おしなべて第1ヴァイオリンが「弾き飛ばす」例が多かったので。
 「葬送行進曲」がなぜここに置かれたのかについては首を傾げたが、「七重奏曲」の変ホ長調のあとを受ける形でハ短調のこの曲を配したのかな、ちょうど「英雄交響曲」の構成と同じように、と、半分納得が行ったような。ただ、演奏の方は、何とも機械的で単調だったのには興醒めしたけれど。これは、指揮者の責任と思われる。

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