2021-06

2021・5・20(木)秋山和慶指揮新日本フィルハーモニー交響楽団

     サントリーホール  7時

 プログラムは、モーツァルトの「2台のピアノのための協奏曲変ホ長調」と、R・シュトラウスの「アルプス交響曲」。コンサートマスターは崔文洙。

 協奏曲では伊藤恵と小菅優がソロを弾くという甚だ興味深い顔合わせ。それはそれでよかったが、こういう時こそ2人だけのアンコールを1曲、バトル(?)でも披露しながら弾いてもらいたかった(私はオーケストラのコンサートでソリストがソロ・アンコールをやるのは本来好きではないのだが━━こういう時は別だ)。

 このコンチェルトの演奏では、オーケストラの響きが、特に第1楽章では異様に軽くて痩せていたことや、全体に何故かモーツァルトの音楽には不似合いなほど荒っぽかったのが気になった。
 その一方、「アルプス交響曲」では、オケがまあ鳴ること、鳴ること、こちらは音色やバランスなどの細部の仕上げはともかく、パワー優先で「登山の一日」の大絵巻を展開。まるで「細かいことはいいから、とにかく思い切りやろうじゃないか」とでも言うかのように。

 いずれの曲においても、かつての━━70年代から90年代にかけての「整然として乱れの無い」指揮ぶりだった頃の━━秋山和慶からは考えられないような音楽づくりである。私としては、解放感と滋味とが豊かになった近年の彼の指揮の方が好きだが、それにしても今日は雰囲気がかなり違っていた。

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