2021-06

2021・4・21(水)東京・春・音楽祭 ムーティ指揮「マクベス」

      東京文化会館大ホール→ライヴ配信

 新国立劇場の「ルチア」が終ったのは5時半近く、そのあとに上野へハシゴした人もいたようである。私も少し前まではオペラのダブルビルごときは平気でこなしたクチだが、残念ながらこの頃は体力的に些か自信が無い。従って、予定通り自宅へ戻り、一昨日の感動をせめてもう一度と、パソコンにかじりつくことにする。
 マスコミ取材用のクーポン券は貰ってあったのだが、自分のパスワードの不一致などでログインに手間取ったりして思わぬ時間を食い、ダンカン王が殺害されてマクダフが大騒ぎをするシーンあたりから、やっとログインにこぎ着けた。キカイ音痴の人間はこれだから困る。

 一昨夜、現場で聴いたあの天地を揺るがすような演奏の雰囲気には、もちろん音響的には到底及ばないけれども、近距離からの映像の面白さで、それを補うことはできる。
 とにかく、見ていて飽きない。ムーティの━━昔ほどの百面相的な表情豊かさは見られないにせよ━━オケや歌手を精神的に制御して行く顔の迫真力は、やはり大したものだ。

 そして、一昨日はあまりよく見えなかったが、外国勢歌手3人の顔の演技がすこぶる微細なのが判り、それだけ観ていてもドラマのシチュエーションが理解できる、というのが楽しい。
 この芸当は、わが日本人歌手たちにはやや不足するきらいがあるだろう。マクダフの芹澤佳通とマルコムの城宏憲も、直立不動で真面目な顔をして歌うだけでなく、もう少し芝居をして欲しいものである。それでも、脇役の北原瑠美と畠山茂は、その意味で健闘していた。

 なお、一昨日の項で書き忘れていたが、今回のムーティは、第3幕の魔女たちの場面におけるバレエ音楽をカットせずに演奏している。基本的にはパリ改訂版を使用しているように思われる。
 字幕なし、というのは、あまり詳しくない人たちにはつらいと思うが━━それともどこかのボタンを押せば出て来るのか?
※翌日事務局から聞いたところでは、やはり字幕はあって、受信方法の選択によっては見られたのだとのこと。

コメント

表情

大事ですよね。歌手も、指揮者も。
いつだったかNHKのテレビ番組で原田慶太楼さんが、豊かな表情で指揮することの重要性と、多くの日本人指揮者の表情の乏しさをマゼールから指摘されたと言っていたのを思い出しました。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

«  | HOME |  »

























Since
September 13, 2007

これまでの来訪者数

ブログ内検索

最近の記事

Category

プロフィール

リンク

News   

雑誌 モーストリー・クラシック に連載中
「東条碩夫の音楽巡礼記」