2021-06

2021・4・12(月)東京・春・音楽祭 川口成彦と仲間たち

      東京文化会館小ホール  7時

 2016年のブルージュ国際古楽コンクールで最高位を得たフォルテピアノの川口成彦が主役の一夜。客席はソーシャル・ディスタンス方式の範囲で満席になっていて、彼の人気を物語るだろう。

 彼が今回フォルテピアノで弾いたのは、前半にモーツァルトの「ヨハン・クリスティアン・バッハのソナタによるピアノ協奏曲ト長調K.107」と「ピアノ協奏曲第12番イ長調K.414」、後半にカール・フィリップ・エマヌエル・バッハの「幻想曲ヘ長調Wq.59-5」と、ベートーヴェンの「ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.19」、アンコールにハイドンの「チェンバロ協奏曲ⅩⅧ-4」の第2楽章。

 なお協奏曲では、古楽オーケストラ《ラ・ムジカ・コッラーナ》━━丸山韶(vn)廣海史帆(vn)佐々木梨花(va)島根朋史(vc)諸岡典経(violone)━━が協演した。鍵盤楽器は、川口自身のアナウンスによれば、1795年頃のワルターのモデルとのことである。

 川口の演奏を初めて聴いたのはもう8年前になるか、ある教会で中村伸子さんが主宰したコルンゴルト作品集の小さな演奏会(→2013年9月28日)で、あの時は、彼はピアノを弾いていたっけ。その後フォルテピアノのリサイタル(→2017年9月29日)で聴いた時には、その演奏の表現の多彩さに舌を巻いたものだった。
 今回も、特にベートーヴェンのコンチェルトでの表情の自在さ、音色の多彩さに感嘆したが、その他の作品での演奏でも、音楽全体に溢れる一種の爽やかな感性に魅了された。
 実に気持のいい演奏会だった。

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