2021-06

2021・4・9(金)東京・春・音楽祭:ムーティの「マクベス」解説

      東京文化会館大ホール  7時

 巨匠リッカルド・ムーティが予定通り来日した。半ば諦めかけていただけに、喜びもひとしおである。これで彼の指揮するヴェルディの「マクベス」全曲(演奏会形式上演)を楽しむことができるというものだ。

 今日はその一連の「イタリア・オペラ・アカデミーin東京vol.2」の一環として、彼が自ら「マクベス」の作品解説と、アカデミーのレッスンを公開で行なった。
 前半の40分ほどをヴェルディと「マクベス」についての解説に充てたが、これは前回(→2019年3月28日)と同じように、ムーティの持論たる「誤った伝統なるものを排し、ヴェルディの本来の意図を楽譜に基づき忠実に再現すること」を基本としての話。そしてそのあと95分ほどは、青山貴、谷原めぐみ、芹澤佳通、城宏憲ら、「若い音楽家による《マクベス》」(4月20日)の出演者たちを対象とした公開レッスンである。

 レッスンでは、ムーティは、演劇的な表現としての歌唱に重点を置いた指導で歌手たちを絞り上げる。自らピアノを弾き、朗々たる声で歌う。
 これはわれわれ聴衆にとっても、このオペラ━━特に音楽と登場人物の性格分析について理解を深めることのできる、貴重な時間であった。とにかく、ムーティの尽きせぬユーモアとジョークにあふれる話が、やたら面白いのである。休憩なしに2時間15分。もうじき80歳になるのに、見事なエネルギーだ。

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