2021-06

2021・3・13(土)山田和樹指揮読売日本交響楽団&清水和音

       東京芸術劇場 コンサートホール  2時

 「土曜マチネーシリーズ」で、コープランドの「エル・サロン・メヒコ」、ガーシュウィンの「へ調のピアノ協奏曲」(ソロは清水和音)、ヴィラ=ロボスの「ブラジル風バッハ第9番」、レスピーギの交響詩「ローマの松」。コンサートマスターは長原幸太。

 去る9日の演奏会と同様、賑やかな曲が多く、山田和樹も読響を存分に鳴らしたが、今日はオーケストラの響きもまとまっていて、壮麗感があふれていた。打楽器が必要以上に自己を主張しすぎることもなくて聴きやすかったが、これはあるいはホールの空間の巨大さが好ましく作用していた故かもしれない。
 「ローマの松」のクライマックスでの壮大な音響など、この会場だったからこそ生きたと思われる。この「アッピア街道の松」におけるバンダは、客席ではなくステージ上に分散して配置されていたが、それは聴衆にとっても実に有難いことであった。

 一方、今日のプログラム中、唯一の弦楽合奏のみによる作品として、起承転結の役割を効果的に担っていた「ブラジル風バッハ」は、それでもかなり強靭な音で演奏されたが、ここでは読響の弦がブリリアントな表情をつくり出していた。

 前半の2曲のアメリカ作品━━「エル・サロン・メヒコ」の色彩感もいい。また小耳に挟んだところでは、清水和音は今回がこの「へ調のピアノ協奏曲」への最初の挑戦だった由。シリアスなスタイルだったが、それはそれでひとつの考え方であろう。

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