2021-04

2021・2・28(日)大野和士指揮東京都交響楽団

      東京芸術劇場 コンサートホール  2時

 ベートーヴェンやブラームスの交響曲もいいけれど、たまにはこういう曲もナマで聴いてみたいものだ━━という想いが叶えられたような今日のプログラムは、第1部にサン=サーンスの「死の舞踏」とリストの「死の舞踏」、第2部にコダーイの「ガランタ舞曲」とヤナーチェクの「タラス・ブーリバ」。

 サン=サーンスの「死の舞踏」は、あらえびす流に謂えば「たわいもないもの」だが、今日の大野と都響の演奏は非常に荒々しく、真夜中の墓場での骸骨や亡霊の踊りというよりも「ワルプルギスの夜」的なイメージで描き出され、この作曲家の知られざる一面を窺わせるような音楽になっていたのが面白い。コンサートマスターの四方恭子が怪奇な音色で「死のヴァイオリン」を奏して見事。

 リストの「死の舞踏」も冒頭から劇的で、アンダンテ(スコア指定)よりもアレグロのテンポで開始された演奏はすこぶる前衛的かつ「ぶっ飛んだ」感のリスト像を描き出す。ピアノ・ソロの江口玲もまたこれに応じて、きわめてスリリングな「怒りの日」を構築。これで二つの「死の舞踏」が関連づけられたわけだろう。

 第2部での2曲は、作品の性格に応じて、いずれも正面切ったアプローチで予想通りの好演が聴かれた。大野和士と都響はこのところ快調な進撃が続く。

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都響の大阪特別公演

4月18日、大阪フェスティバルホールで、大野さん指揮、都響の公演があります。マーラーの「巨人」と、フィンランドの作曲家、カレヴィ.アホさんの「ティンパニ協奏曲」これは日本初演だそうです。快進撃の大野.都響コンビ、楽しみにチケットを取ります!

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