2021-04

2021・2・24(水)石崎真弥奈指揮新日本フィルハーモニー交響楽団

       東京芸術劇場 コンサートホール  2時

 日本演奏連盟主催「都民芸術フェスティバル」参加公演。ベートーヴェンの「ヴァイオリン協奏曲」(ソリストは徳永二男)とブラームスの「交響曲第4番」が演奏された。コンサートマスターは西江辰郎。

 徳永二男さんのヴァイオリンを私が初めて聴いたのは、ちょうど50年前の3月のことだった。当時、彼は24歳。東京交響楽団のコンサートマスターを務める傍らソリストとして活動、「希望の星」と呼ばれて大変な注目を集めていた。
 その演奏を放送しようと、彼と東京響とのハチャトゥリヤンの「ヴァイオリン協奏曲」を日比谷公会堂で生収録したのだが、あいにく録音用のアンプが故障して音が歪んでしまい、酷い目に遭ったことを覚えている(それと同じことは、その6年後に普門館でカラヤンとベルリン・フィルの「第9」を収録した時にも起こった)。ただし彼は、それとは別にこの曲をビクターでスタジオ録音していた。そのレコードは、私も大切に保存している。
 その徳永二男が70代半ばになった今でも堂々とベートーヴェンのコンチェルトを弾いているのは嬉しい。独特の芯の強い音も以前と少しも変わらない。アンコールでのバッハの「第3パルティータ」の「ガヴォットとロンド」も同様。

 今日の指揮者、石崎真弥奈は、2017年のニーノ・ロータ国際指揮者コンクールでニーノ・ロータ賞を受賞(優勝)した女性だが、私は不勉強にして、聴いたのはこれが最初になる。
 コンチェルトではなかなか安定したサポートを聴かせてくれたように思ったが、一方ブラームスの、しかも濃い陰翳の不可欠な「第4交響曲」となると、オーケストラから表情の変化を引き出せるに至るのは、やはりこれから、といったところではないか。
 第1楽章第1主題での各音符の音の膨らませ方などには神経を行き届かせていたようだし、他の個所でのデュナーミクの対比などにもそれなりの設計が感じられたが、如何せん、演奏全体に単調な印象を免れない。選んだ作品が挑戦的に過ぎたかもしれない。

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