2021-06

2020・12・4(金)Richard Wagner「わ」の会コンサートvol.6

        調布市文化会館たづくり くすのきホール  7時

 日本ワーグナー協会創立40周年記念事業にも組み込まれた今年の「わ」の会。
 「わ」とはワーグナー、和、環、などいろいろな意味が籠められている名称であることは既述の通り。今回は「Befreiung解放」というタイトルで、ワーグナーの舞台作品から3つ、かなりの長尺場面がプログラムに組まれた。

 最初に「ラインの黄金」から第1場(ラインの河底の場)全曲が、今野沙知恵・花房英里子・藤井麻美(以上ラインの乙女)、友清崇(アルベリヒ)、菅康裕(ウェイター、黙役)により演じ歌われ、次に「ワルキューレ」第3幕第3場の大半が池田香織(ブリュンヒルデ)と大塚博章(ヴォータン)により歌われ演じられる。

 そして第2部では「タンホイザー」第3幕のほぼ全部(細部はいくつかカット)が大沼徹(ヴォルフラム)、片寄純也(タンホイザー)、小林厚子(エリーザベト)、池田香織(ヴェーヌス)により歌い演じられた。
 ラストシーンでの合唱には、その他の前記出演者および飯塚奈穂、木崎真紀子、菅原光希、玉崎真弓、宮城佐和子が参加している。ヴォータンとアルベリヒが並んで神を讃えて歌う光景などというのは笑えるが、そこがこの「わ」の会の楽しいところであろう。

 指揮は毎回おなじみの城谷正博、ピアノは木下志津子と三澤志保。演出が太田麻衣子。字幕と解説が吉田真、その他の人々━━という布陣。
 池田香織の堂々たる完璧なブリュンヒルデとヴェーヌス、会場を揺るがす迫力の片寄純也のタンホイザー、エネルギッシュな悪役ぶりの友清崇のアルベリヒなどをはじめ、歌手陣は熱演力演。

 オーケストラ・パートがたとえピアノ2台で代用されていたにしても、ワーグナーはやはりワーグナーだ。実に久しぶりに聴くワーグナー・トーンである。
 来年2月の東京二期会の「タンホイザー」(舞台上演)、3月のびわ湖ホールの「ローエングリン」(セミ・ステージ形式上演)などが予定通り実現されんことを。

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