2021-06

2020・11・4(水)ウィーン・フィル来日記者会見(オンライン)

 コロナ禍のため演奏家の来日が長期間ストップされていた中にあって、ついにウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が予定通りの来日を果たした。
 ダニエル・フロシャウアー楽団長とミヒャエル・プラーデラー事務局長が夕方5時からオンライン記者会見を行ない、ほぼ45分間話す。蔵原順子さんの明晰な通訳なので、解り易い。

 ウィーン・フィルの2人の顔をパソコン画面で視た時は、不思議に懐かしさがこみ上げた。とうとうウィーン・フィルが約束通り来てくれたのだ、と。今回は所謂「特別な措置」だったようだが、これを突破口として演奏家の国際間移動が少しずつでも復活するように━━そういう動きへの希望を抱かせるには充分な出来事であるに違いない。

 2人の話は詳細で多岐にわたったが、日本へのツアーを中止することは一度も考えたことがなく、こういう時だからこそわれわれの力を示さねばならぬという決心のもとに、9月頃よりオーストリア外務省や日本大使館と綿密な打ち合わせを繰り返し、文化的な意義を優先して実現に漕ぎつけたとのこと。

 以下、特別機で福岡空港へ到着(通常ウィーン―福岡の便は無い)したこと、2週間の滞在中は(ホテルと会場間の移動のみで)ほぼ「隔離状態」にも等しい生活になるが、それでも日本演奏旅行を実施しようと決めたこと、楽員は常に厳格な健康検査を受けていること、出発直前に楽員の1人に陽性者が出た(ただし症状なし)ため、医者が「問題ない」と判断した数名の楽員に至るまでをツアー参加者から除外し、さらに全員に検査を行うなど、慎重かつ万全の体制を敷いての訪日だったことなど。

 演奏会は、予定通りゲルギエフの指揮で開催される由。楽しみである。

コメント

奇跡の来日公演!

ウィーンフィルが!奇跡の来日公演!正直、諦めていただけに、ものすごく嬉しいです。オーストリアのクルツ首相から菅首相に親書が送られていたそうです。楽団からも万全のコロナ対策の確約を取り、来日実現になったようです。オーストリア政府、日本政府、楽団、招聘元のサントリーホール、関係者の皆様のご尽力に感謝します。今回の来日公演は、クラシック業界だけでなく、日本だけでなく、世界中の希望の光になると思います。これが突破口になればいいですね。ツアーの成功をお祈りしています。

楽しみにしております。

今回のウィーン・フィル来日、当初、チケットは購入していなかったのですが、10月になっても中止の発表がなく、なんと24日にはチケットが再発売となり、サントリーホールのWebを覗いてみたら2階正面の良い席が空いていたので、ええい、冥途の土産じゃ、と衝動買いしてしまいました。

とはいえ、その後も何の発表もなく、さすがにこれでは難しい(客観的に見て来日は無理だろう)と思う一方、政府は、このウィーン・フィルの入国を認め、以降、海外からの入国緩和に踏み切るのではないか、ここまで引き延ばすのは良い知らせではないか、との淡い期待も有しておりました。

これを契機に海外からの演奏家の入国が大きく緩和されることにはならなかったようですが、小生の伺うのは11月10日、戦時中の特別演奏会のような異常な雰囲気の中での超名演となることを期待しております(笑)。

優先順位を間違えているのでは。

私もウィーン・フィルは大好きですし、ゲルギエフとの演奏に期待したい気持ち、歓迎したい気持ちもありますが、平日の東京公演(私の住む東北地方には来ないのですから来日公演とは言いたくありません)を実現させるための多大な努力を、なぜ日本のオーケストラを守るために使えないのか、不満です。

多くの日本のオーケストラが存亡の危機に直面しています。首席指揮者の来日さえ叶わず、変更に継ぐ変更を余儀なくされる中、市松模様の客席で頑張っている彼らに対して失礼なのではないでしょうか。優先順位を間違えているとしか思えません。

今から五十年後、「そういえば昔、日本にも沢山オーケストラがあったよね。いくつか無くなっちゃたけど。」などと話しながら、ウィーンフィルの中国公演の合間に設けられる東京公演に脚を運ぶ光景が見られるとすれば、日本の音楽界にとって名誉な事ではないはずです。

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