2021-06

2020・9・20(日)小山実稚恵ピアノ・リサイタル

    東京文化会館小ホール  4時

 「東京文化会館プラチナ・シリーズ」の「Ⅰ」として開催されたもの。
 市松模様の客席の「座ってもいい席」はほぼ全部埋まっていたようだが、もともと大ホールをも満席にできる人なのだから、不思議はない。

 プログラムは、前半にモーツァルトの「デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲」及びシューベルトの「即興曲」作品142の2、142の3、90の3、90の2。後半はショパンの「ノクターン」第20番、21番、13番(作品48の1)、「ピアノ協奏曲第2番」第2楽章のピアノ・ソロ版、「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」。

 第1部での「即興曲集」の演奏が何か苛立つかのように荒々しく刺々しく、「90の2」のコーダなど「怒りのシューベルト」といった様相を呈していたのには首をひねらされたが、幸いにも休憩を経た後のショパンでは、叙情美を甦らせた演奏を聴くことができた。
 特にコンチェルト第2楽章のソロ版では、ノクターンのような沈潜美と、中間部の激しい感情の高まりが見事な対を為し、今日の圧巻ともいうべき演奏となっていた。ポロネーズの後半の昂揚感も、いつもの小山実稚恵の鮮やかな音楽といえよう。

 因みにシューベルトの「即興曲」からは、アンコールの際に「作品90の4」も弾かれたが、こちらでは安定感と躍動感を併せ持つ演奏が戻って来ていて、一安心。

コメント

小山実稚恵さんと、広響さんの共演

11月15日に、大阪のシンフォニーホールで、広響さんの大阪公演があります。ピアニストのゲルハルト.オピッツさんのピンチヒッターに、小山実稚恵さんが登場なさいます。オピッツさんは、残念でしたが、小山さんの共演が楽しみです。10月から全世界からの入国緩和だそうですが、2週間の隔離滞在は、厳しいものがありますね。

ちょっと残念!

玲子様の暖かい、素敵なコメントをいつも楽しく拝読しております。

そうですか、やはりオピッツさんはダメでしたか。11月は、関西で大フィル定期(13日)、びわ湖ホール声楽アンサンブルのマタイ受難曲(14日/発売前)、広響プレミアム定期(15日)を拝聴する予定なんですが、オピッツさんについては、12月の東京オペラシティでのリサイタルのチケットが販売中なので長期間日本に滞在されるのではないかと一縷の望みにかけておりました(まだ主催者からの連絡はありませんが、ザ・シンフォニーホールのH/Pでピアニスト交代を確認しました)。

それにしても、徐々に演奏会が再開される中、国内におられる演奏家の皆さんは結構お忙しいのではないでしょうか。ベテランの魅力の再確認はもちろん、才能ある若手の鮮烈なデビューに接する、貴重な機会となることを期待しております。

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