2021-06

2020・9・4(金)山田和樹指揮日本フィルハーモニー交響楽団

     サントリーホール  7時

 秋のシーズンの定期第1弾。9月定期に正指揮者・山田和樹が登場するのは、ここ何年間かの恒例だ。

 今回は一風変わったプログラムで、ガーシュウィンの「アイ・ガット・リズム」変奏曲(ピアノ・ソロは沼沢淑音)、ミシェル・ルグランの「チェロ協奏曲」日本初演(ソロは横坂源と沼沢淑音)、五十嵐琴未の「櫻暁for Japan Philharmonic Orchestra」世界初演、最後にラヴェルの「マ・メール・ロワ」全曲。
 なお協奏曲のあとで横坂源と沼沢淑音がアンコールとして弾いたのはフォーレの「夢のあとに」。

 映画音楽作曲家として有名なミシェル・ルグランのチェロ・コンチェルトとは、何とも珍しい。彼がパリ音楽院でナディア・ブーランジェに師事したクラシック音楽畑出身の人だということは承知していたが、この曲を聴くのは初めてだった。
 第1楽章はスケルツァンドだが、第2・3楽章はリリシズムが優勢な曲想になる。基本的にはメロディアスな作品で、作曲者がさまざまな色彩感を織り込もうとしていた様子も窺えるのだが、━━そして全曲休みなく弾き通しだった横坂源には敬意を表するのだが、━━やはり長い(33分だが)という印象を抑えきれぬ。

 むしろ休憩後の1曲目に演奏された五十嵐琴未の小品の方が清澄で、シベリウスをモダンにしたような趣を感じさせ、私の好みに合った。
 「マ・メール・ロワ」は少し荒っぽかったものの、山田和樹のフランスものには、良さがあろう。

 このようなプログラムでも客がよく入っていたのは、オケとして立派なもの。もちろんソーシャル・ディスタンスで1人措きの席だが、「座っていい席」の多くは埋められていたように見えた。日本フィルの人気、ヤマカズの人気だろう。

コメント

ミシェル・ルグランのチェロ協奏曲は私も眠くなりました。
私は2日目で、横坂源のチェロは誠実な演奏で、アンコールの鳥の歌がすばらしかっただけに、他の曲を聞きたかった。
山田和樹の選曲だとすれば、選曲眼もしっかりしてほしいと思います。

実質的には「読響に行っちゃった指揮者」ですから、集客が良いとしても、「日本フィルのファン」を増やす為にはなっていない可能性はあります。

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