2021-06

2020・8・7(金)フェスタサマーミューザKAWASAKI
飯守泰次郎指揮シティ・フィルのワーグナーとブルックナー

      ミューザ川崎シンフォニーホール  7時

 今日の東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団(コンサートマスター・戸澤哲夫)は、弦12型(12・10・8・6・5)編成。桂冠名誉指揮者・飯守泰次郎の指揮で、ついにブルックナーとワーグナーのレパートリーを復活させた。

 曲は、ワーグナーの「タンホイザー」序曲と、ブルックナーの「第4交響曲《ロマンティック》」。
 いずれも管の編成がそれほど大きなものではない時期の作品ゆえ、ステージでの「密」はそれほど心配されるべきものではないだろう。同規模の編成であるチャイコフスキーやブラームスのシンフォニーでさえ、既に取り上げられるようになった最近である。
 とはいえ、このような大きなホールでこのような作品を演奏する場合、弦12型ではやはり音の厚みや量感、スケール感などに不足する傾向なしとしない。16型は無理でも、せめて14型は欲しいところだ。

 今日のシティ・フィルの演奏はかなり粗かったが、ここもしばらく公開ステージでの大編成による演奏活動から遠ざかっていたようだから、アンサンブルの再整備を待つ時間が必要であろうかとは思う。
 ただ、先行して演奏活動を再開した他のメジャーオーケストラが既に以前の水準を回復しつつある今、再開が遅れたからと言ってアンサンブルや金管のソロを不充分なレベルのまま「シーズン入り」することは、プロ・オケとして、あまり褒められたことではあるまい。

 プレトークで、「飯守さんの指揮は解り難い」などという話が出ていたが、それは話の序でや、比喩や、冗談などであったにしても、アンサンブルの乱れを指揮者のせいにするのではなく、オーケストラ自身がまず自主的に確固とした「音」をつくるという姿勢を示すべきではなかろうか?
 安永徹さんがベルリン・フィルのコンサートマスターだった時、こう語ってくれたことがある━━「指揮者のせいでこんな(ガタガタの)演奏になった、なんて言ったらオーケストラの恥ですからね。僕ら、みんなそう思ってます」。

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