2021-06

2020・7・28(火)フェスタサマーミューザKAWASAKI
川瀬賢太郎指揮神奈川フィルハーモニー管弦楽団

       ミューザ川崎シンフォニーホール  3時

 恒例のフェスタサマーミューザKAWASAKIは、去る23日に東京交響楽団(ホストオーケストラ)によるオープニングコンサートで開始された。予定通り開催できたのはめでたいことである。

 第6日にあたる今日は、横浜を本拠とする神奈川フィルが、常任指揮者・川瀬賢太郎とともに登場。ドヴォルジャークの「管楽セレナード」、バッハの「2つのヴァイオリンのための協奏曲」、ドヴォルジャークの「新世界交響曲」というプログラムを演奏した。
 バッハではソロが石田泰尚と崎谷直人、コンサートマスターがゲストの千葉清加。「新世界」でのコンサートマスターは石田泰尚。

 当初、前半に予定されていたのは、アイヴズの「答えのない質問」やフィリップ・グラスの「ヴァイオリン協奏曲第1番」という、すこぶる尖った意欲的な2曲だった。これが変更されたのはかえすがえすも残念だったが、しかし今日のプログラム━━ドヴォルジャークとバッハでは、神奈川フィルの木管群と弦楽群がそれぞれしっとりした美しい演奏を披露してくれたので、聴き応えも充分だったと言えよう。

 一方、「新世界交響曲」は、弦10型編成で演奏された。このため室内楽的な響きが生まれ、弦の各パートの交錯や和声的な移行の面白さなどを感じせるという良さはあっただろう。ただし、管楽器群とのバランスの点を考えると、やはり全体として音が薄くなるという感は拭えまい。それに、あのティンパニの音色は、どう贔屓目に聴いても、弦10型編成のオケの音に相応しいとは言い難い。
 しかし何よりも、今回の演奏における最大の問題は、金管楽器の粗さだ。これは、出来るだけ早く改善して欲しいものである。川瀬の指揮が極めてヒューマンな情感に富み、オーケストラとしても第2楽章などでは郷愁を滲ませたいい音楽を聴かせていただけに、金管群がもっと丁寧な演奏をしていれば、と惜しまれる。

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