2021-06

2020・6・18(木)東京芸術劇場ナイトタイム・パイプオルガンコンサート

      東京芸術劇場 コンサートホール  7時30分

 聴衆を入れた演奏会の再開━━といっても、感染拡大防止取組みのために聴衆の数を100名に制限し、その他取材記者、関係者等を含めて客席はソーシャル・ディスタンス方式(?)を採り、間隔を空けて着席、飛沫感染防止のためにブラヴォーなど声を出すことを禁止、全員マスク必携、クローク・売店等は開設せず、などという形を採っての再開だ。
 だがとにかくこれは、まず再開の「第一歩」なのであり、それが踏み出せたことだけでも歓迎すべきものだと言えよう。

 これは東京芸術劇場の「ナイトタイム・パイプオルガンコンサート」シリーズの第32回にあたるもので、今夜は今井奈緒子のソロにより、スウェーリンク、シャイデマン、J・S・バッハ、坂本日菜、モーリス・デュリュフレの作品が演奏された。
 芸劇オルガン名物の2面オルガンを途中で回転させ、「17世紀初頭オランダ・ルネサンスタイプ」「18世紀中部ドイツ・バロックタイプ」「フランス・シンフォニックタイプ」をそれぞれ使い分けて聴かせるいつものスタイルも復活されていたのもいい。

 圧巻はやはりバッハの「幻想曲とフーガ ト短調BWV542」だったが、これは作品の良さにも由るだろう。
 坂本日菜の「九品来迎図」という曲は、2019年に神奈川県民ホールの委嘱により作曲されたもので、浄土宗の経典「感無量寿経」に拠る阿弥陀如来のご利益を、キリスト教の楽器ともいうべきオルガンを使い、しかもグレゴリオ聖歌を用いて描き出すという飛び抜けた発想が面白い。

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