2021-06

2020・6・12(金)東京都響の「コロナ影響下の公演再開に備えた試演」

      東京文化会館大ホール  1時45分

 東京都交響楽団が東京文化会館との協力で行なった「新型コロナウイルス感染症影響下における公演再開に備えた試演」の今日は2日目。
 オーケストラおよび声楽の演奏を行ない、エアロゾル、飛沫等の実際の問題に関し専門家の立会いのもと、実験と測定を行うという興味深い試みだった。

 最初に金管楽器のアンサンブルだけでデュカスの「ラ・ペリ」の「ファンファーレ」、次に木管のアンサンブルでブラームスの「第1交響曲」の第4楽章の主題、次にオーケストラでモーツァルトの「フィガロの結婚」序曲と「ジュピター交響曲」の第1楽章、最後に谷原めぐみと妻屋秀和がそれぞれ協演してヴェルディの「椿姫」の「花より花へ」の後半とモーツァルトの「フィガロの結婚」からの「もう飛ぶまいぞこの蝶々」━━といった曲目を演奏。

 オペラの歌とオーケストラをナマで聴くのも、随分久しぶりだという気がする。開放的で、いいものだ。それに、空間たっぷりに響くモーツァルトのオペラのオーケストラの、何とハーモニーの美しいこと!
 それはともかく、このうち、管のアンサンブルでは奏者間の距離などを含めた演奏のテストとエアロゾルの実験が、また最後の声楽では当然ながら飛沫のテストなどが行なわれた。指揮は音楽監督・大野和士。オケの作品では、久しぶりのステージ上の演奏の練習が狙いだったような雰囲気も感じられたが・・・・。

 実験の結果は、いずれ分析の上、(どういう形でかはともかく)まとめて公表されるとのことである。ステージの上からは、金管も木管も危惧されたほど飛沫の問題はなさそうだとか、従って「弦の人たち」はマスクをしなくてもいい(したければしていてもいい)だろうとか、声楽はやはり「言葉」と「発音」によって飛沫の度合いが━━とかいう「専門家」の声が漏れ聞こえて来たけれども、なんせ遥か彼方で耳に挟んだ言葉とあって曖昧甚だしきがゆえ、迂闊に報告するのは慎みたい。

 いずれにせよそれらは、今後の「ウィズ・コロナ」の時代のオーケストラ活動やオペラ・リサイタル活動に大きな影響を与えることばかりだ。結果発表が大いに注目されるところではある。

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