2019-05

12・4(木)ワレリー・ゲルギエフ指揮ロンドン交響楽団
プロコフィエフ・ツィクルス Ⅳ

    サントリーホール

 これだけ良い演奏が行なわれているのに、相変わらず客の入りが半分くらいにとどまっているとは残念だ。やはり5日間公演となると、お客さんも分散してしまうのか。プロコフィエフという作曲家についても、熱心なファンとなると、一般的には未だそれほど多くないのだろう。こういう演奏で一度聴いてみれば、結構面白いのだけれど。

 ゲルギエフとロンドン響の演奏は、尻上りに快調になっている。彼らのプロコフィエフ・ツィクルスも、ゲルギエフ首席指揮者就任直前のロンドン公演(2004年)、今年8月のエディンバラ音楽祭に続いて今回が3度目。となれば、呼吸もすでに充分合っているだろう。
 今日は交響曲第3番、ピアノ協奏曲第3番(ソロはアレクセイ・ヴォロディン)、交響曲第4番(改定版)というプログラム。

 3曲とも、演奏は見事の一語に尽きる。第3交響曲での、あの「炎の天使」の中で悪魔が扉をたたく場面に使われている音楽――弦楽器群に短い音型が閃光のように交錯する個所や、第4交響曲での津波のように押しまくる音楽など、いずれもすこぶるスリリングなものがあった。協奏曲も含めて、響きは壮麗でカラフルで、しかも骨太である。それにしてもロンドン響のうまいこと。
 総じてゲルギエフの創るプロコフィエフは、きわめてラディカルなイメージを備えている。それもまた魅力の一つだ。
 アンコールは、初日と同様の「三つのオレンジへの恋」の「スケルツォ」で、これまた猛烈なエネルギーに富む。終演は9時半近く。

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