2020-05

2020・3・20(金)東京・春・音楽祭 ベートーヴェンのピアノ三重奏曲Ⅱ

       旧東京音楽学校奏楽堂  6時

 昨日の続き、第2回。「第2番」「第4番《街の歌》」「第6番」および「カカドゥ変奏曲」がプログラムに組まれた。

 昨日と同様、良かったことに変わりはないが、欲を言えば、ピアノが極度に几帳面で、アンサンブルを「合わせる」ことのみに徹しているのが不満を残す。ベートーヴェンの作品の場合は、ピアノがもっとスケールも大きく、闊達に音楽全体を仕切って行く役割を果たしてくれないと、面白味が出ない。
 例えば今日の「2番」や「カカドゥ変奏曲」でも、特に緩徐個所でピアノが主導権を握る時に、その演奏に表情が不足して単調になり、音楽に「色」が感じられなくなってしまうのである。
 ただ、プログラムの最後の曲の演奏が見事に盛り上がるというのは、昨日と同様だ。今日の「第6番」も、特に終盤での猛烈な追い込みが功を奏して、聴き応え充分の裡に締め括られていた。

 昨日よりもかなり客が入っている。
 そういえば、昨日も、先頃のシフの時にもそうだったが、不思議なほど客席から咳が全く聞こえなかった。演奏中はもちろん、楽章間でも同様である。うっかり咳をすると周囲から疑われるからという警戒心ゆえだろう。
 ふだん、あの楽章間で堰を切ったようにゴホンゴホンと始まる咳も、そのつもりになればしないでも済むものなのだ、ということが図らずも証明されたようである。ただその代わり、場内ピリピリと押し黙って、静かすぎて少々堅苦しい雰囲気にはなっているが。

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