2020-05

2020・3・19(木)東京・春・音楽祭 ベートーヴェンのピアノ三重奏曲Ⅰ

      旧東京音楽学校奏楽堂  6時30分

 「新型コロナ」のため、「東京・春・音楽祭」でも大看板のムーティ指揮「マクベス」、ヤノフスキ指揮「トリスタンとイゾルデ」をはじめ、「ミサ・ソレムニス」「プッチーニ3部作」、その他外来アーティスト絡みの公演の大部分、そして博物館・美術館で開催する予定だった演奏会の大半も公演中止に追い込まれるという大きな打撃を蒙っているが、それでも国内アーティストたちは頑張っていくつか演奏会を続けている。
 主催者も会場も、感染予防のための事前除菌作業など、考えられる限りの必要な手段を講じた上での開催決断だ。

 公式プログラム冊子だけは、例年と同じように分厚く立派に作られている。それを手に取ると一種の寂しさに襲われてしまうが、それでもとにかく実施できた演奏会があるのを有難いと思わなくてはなるまい。こういう時だからこそアーティストたちも、それぞれの一生をかけた仕事を果たすべく演奏に臨むだろう。それゆえ、私たちも真剣にそれを受容すべきであろうと思う。

 今日開催されたのは、Trio Accord━━白井圭(vn)、門脇大樹(vc)、津田裕也(pf)による「ベートーヴェン ピアノ三重奏曲全曲演奏会」の第1回。
 「変ホ長調WoO.38」、「第1番変ホ長調」、「アレグレット変ロ長調WoO.39」、「第5番ニ長調《幽霊》」の4曲が演奏された。
 出だしこそわずかに演奏に硬さが感じられたが、進むにしたがって密度を増し、特に最後の「第5番」などは稀に聴くほど緊迫感のある見事な演奏に高められて行った。白井圭のリーダーシップの良さも印象に残る。ベートーヴェンの「ピアノ三重奏曲」がこれほど心に染み入って来た演奏会も久しぶりのような気がする。

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