2020-04

2020・2・2(日)フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮東京都交響楽団

     サントリーホール  2時

 ロトの都響客演は2016年(→4月7日4月12日)に次いでこれが2度目。
 その前2015年(☞6月24日7月1日)にhは読響へも客演していた.。

 それらでの演奏はいずれも、彼自身のオケである「レ・シエクル」との帯同来日(☞2018年6月12日)での演奏に比べると、衝撃を与えるような出来とは言えないものだったが、客演指揮だからそれは致し方ない。
 しかし、今回の演奏では、都響も彼の指揮に馴れて来たのか、目覚ましいほどブリリアントな音色で応えるようになった。

 前半にラモーの「優雅なインドの国々」からの組曲と、ルベル(1666~1747)のバレエ音楽「四大元素」が演奏された。
 テナードラムやタンブランなど打楽器を活躍させ、愉快なリズムを強調する。前者があの「未開人の踊り」で終結したあとの拍手は大きく長く、ロトは2回もステージに呼び戻された。また後者の、18世紀前半に書かれた作品とは信じられぬような現代的な不協和音があふれた音楽にも、客席は湧いた。

 バロック・オペラの好きな人もたくさん聴きに来ていたのだろう。これまでそれに馴染みのなかったお客さんにも、その面白さを知ってもらえたなら、小さな劇場で偶にしか取り上げられないほど低調なわが国のバロック・オペラ上演状況にも、好ましい刺激を与えるかもしれない。

 後半はラヴェルの「ダフニスとクロエ」。実は、第2組曲だけだ、という某情報を鵜呑みにしていたので、開演前のホールに入った時に、大きく空けられた正面のP席を見て、おや今日はコーラス入りの全曲版だったか、と初めて気がつくほどのボケぶりだったのである。しかし、久しぶりで全曲版をナマで聴けたのは嬉しかった━━冒頭、ほとんど聞こえないような弱音からクレッシェンドし、合唱が加わって煌めくような最強音に爆発した瞬間、都響がこんなに輝かしい音を出したのを初めて聴いた、と思った。

 ロトという人、濃厚な表情の音楽をつくる指揮者で、レパートリーにも向き不向きがあると思うが、やはりもっと来日客演して、フランス音楽の粋を聴かせて欲しいと願う。
 終演後の楽員たちが引き揚げた後のソロ・カーテンコールも熱狂的で、この時にもロトは2度もステージに呼び戻されたほどだった。
 合唱は栗友会合唱団。コンサートマスターは矢部達哉。

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