2020-04

2020・1・31(金)プラシド・ドミンゴとサイオア・エルナンデス

     サントリーホール  7時

 プラシド・ドミンゴがサイオア・エルナンデスとともに来日、ユージン・コーン指揮の東京フィルハーモニー交響楽団と協演し、盛り沢山な内容のコンサートを行なった。

 ドミンゴがソロで歌ったのは、トマの「ハムレット」、ジョルダーノの「アンドレア・シェニエ」、ヴェルディの「マクベス」、レハールの「微笑みの国」と「メリー・ウィドウ」、コンスエロ・ベラスケスの「べサメ・ムーチョ」、ソロサーバルの「港の酒場女」など。

 エルナンデスがソロで歌ったのは、同じく「アンドレア・シェニエ」「マクベス」「メリー・ウィドウ」、プッチーニの「ジャンニ・スキッキ」などの中からの曲。

 そして2人の歌(二重唱を含む)としてはヴェルディの「ナブッコ」「イル・トロヴァトーレ」「マクベス」、レハールの「メリー・ウィドウ」、カルロス・ガルデルの「想いの届く日」、岡野貞一の「故郷(ふるさと)」。

 この他オーケストラだけの曲も、「ラコッツィ行進曲」「一日だけの王様」序曲、「シチリア島の夕べの祈り」序曲、「マクベス」のバレエ曲の一部、「トリッチ・トラッチ・ポルカ」などが挿入されていた。

 つい先頃79歳の誕生日を迎えたドミンゴ。声域はバリトンになったが、声質そのものは、やはりテノールのそれである。美しく力強く、清らかで澄んだ声はホールによく通り、未だ年齢を感じさせない。それとともに素晴らしいのは、今なお衰えぬ劇的な歌唱の表現力と、演技と動作に滲み出るあたたかい人間性である。
 やはりこの人は、不世出の名歌手であり、余人を以ってかえ難い存在なのだ。われわれは彼を大切にしなくてはならぬ。

 最後に二重唱で歌った「故郷」は、9年前の大震災の直後に彼がいち早く駆けつけてチャリティコンサート(→2011年4月13日の項)を開いてくれた時にアンコールで歌い、傷ついたふるさとへの悲しみを共有する聴衆を涙ぐませた歌曲でもあった━━。

 サイオア・エルナンデスというソプラノも、なかなかいい。コーンが指揮する東京フィルも今日は好演。

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