2020-01

2020・1・13(月)東京音楽コンクール優勝者コンサート

      東京文化会館大ホール  3時

 正確に言うと、「第17回東京音楽コンクール優勝者&最高位入賞者コンサート」というタイトルで、昨年の東京音楽コンクールの覇者3名が出演し━━木管部門第1位となったフルートの瀧本実里がロドリーゴの「パストラル協奏曲」を吹き、声楽部門で1位なしの2位となったテノールの工藤和真がヴェルディの「仮面舞踏会」やプッチーニの「ラ・ボエーム」からのアリアなど4曲を歌い、最後にピアノ部門第1位の秋山紗穂がベートーヴェンの「ピアノ協奏曲第4番」を弾いた。
 サポートは三ツ橋敬子指揮の東京フィルハーモニー交響楽団。

 ソリストはみんな若々しく、その演奏に溢れる気魄と勢いが実に快い。
 瀧本は難曲の協奏曲をいとも闊達に、伸びのいい音色で楽々と吹き、工藤はイタリア・オペラ4曲を朗々と情熱的に歌い上げた。そして秋山は未だ東京芸大の4年生(師は伊藤恵)というが、第1楽章のカデンツァなどでは伸縮自在の柔軟な表現を聴かせ、この若さにしては楽譜の読み込みの深い演奏をつくり出していた。

 だが、何とも残念なのはオーケストラの演奏だ。何の感興もない、喜びも哀しみもない、ただ弾くだけ、吹くだけの演奏に終始しており、いかにも頼まれ仕事、やっつけ仕事という感じで━━そんなつもりはないと言われても、こちらにはそうとしか聞こえなかったのだから仕方がない━━ソリストたちの足を引っ張っていた。特にベートーヴェンの協奏曲では、無表情も極まれり、といった演奏だった。

 この次は、もっと真摯な演奏をするオーケストラとの協演で彼らを聴いてあげたいものだが・・・・。
 なお司会はいつもの朝岡聡。こちらは実に巧い。会場は満席。

コメント

このオケ、初台界隈でもやる気のない音をよく聴かされます。主催の定期演奏会ではそこそこの演奏をしているのに残念です。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

«  | HOME |  »

























Since
September 13, 2007

これまでの来訪者数

最近の記事

お知らせ

●2007年7月以前のArchivesを順次、アップロード中です。併せてご覧下さい。
2007年7月
2007年6月
2007年5月
2007年4月
2007年3月
2006年7月

Category

ブログ内検索

プロフィール

リンク

News   

雑誌 モーストリー・クラシック に連載中
「東条碩夫の音楽巡礼記」