2020-04

2019・11・16(土)エリアフ・インバル指揮東京都交響楽団

      東京芸術劇場 コンサートホール  2時

 今日はC定期。ショスタコーヴィチの「ヴァイオリン協奏曲第1番」(ソリストはヨゼフ・シュパチェク)と「交響曲第12番《1917年》」というプログラム。コンサートマスターは山本友重。

 これはもう何とも「濃い」プログラムで、演奏も峻烈を極めた。
 ただし、私がより面白いと感じたのは、チェコのヨゼフ・シュパチェク(33歳)を迎えたコンチェルトの方である。この演奏は見事な起伏感に富んでおり、特にアレグロ楽章での、止まる所を知らぬ、永遠に休みなく疾走を続けるかのような音楽を鮮やかに弾きまくったシュパチェクの若々しいエネルギーは素晴らしい。
 彼がソロ・アンコールで弾いたイザイの「第5ソナタ」の第2楽章も、これほど開放的なイザイもあるまい、と思わせるほどの小気味よい演奏だった。

 休憩後の「1917年」では、インバルは都響を文字通り怒号咆哮させた。それはまさに剛直かつ壮烈な演奏であった。しかしこれだけ、緩徐楽章も含めて終始戦闘的なイメージで構築されると、この「第12番」と、あのヒューマンな哀悼の祈りを織り込んで起伏感を豊かに持たせた「第11番」との作品としての差が、否応なしに目立って来るのではないか。

 都響の演奏としては、11日の「11番」の時よりは、今日の方が良かったように思う。特に冒頭でのチェロとコントラバスの響きは美しい。

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ショスタコの11番12番15番

ショスタコvn協奏曲1番は特に傑作で後の曲がしらけること多し。12番は1楽章がこけおどしの猛烈なテンポから始まりどのように曲が進むのかと思いながら聞いているとすかされたようにトロンボーンの長いコーダが繰り返され終わるという構造
。東京ではショスタコ11番が3度も演奏され(井上/N響も)ていますが大阪では11/21日外山/大響が15番を演奏されおもちゃをひっくり返したような楽想に酔いました。2楽章のチェロ独奏は12音でできているという、88歳の外山さんの無駄のない指揮はこの遺言ともいうべき回想の音楽にふさわしいものでさすがに井上氏もここまでいくかどうか、若き日10番を振っていた外山氏の15番聞けて幸いでした

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