2019-11

2019・11・7(木)ヘルベルト・ブロムシュテット指揮NHK交響楽団

      サントリーホール  7時

 ベートーヴェンの「英雄交響曲」、R・シュトラウスの「死と変容」、ワーグナーの「タンホイザー」序曲━━という演奏順によるプログラム。

 昔はこのように大シンフォニーを冒頭に持って来るプログラミングが多かったようだが、近年ではまず稀なものだろう。伝え聞くところによれば、今日のプログラムは、昔アルトゥール・ニキシュがやったものの再現だとか。
 それはそれで面白い趣向だが、聴く側としては━━といっても私だけの問題なのかもしれないが━━最初の「英雄交響曲」があまりに偉大に感じられて、それに精神を集中し過ぎたせいか、不思議なことながら、最後の序曲あたりになると、何となくこちらの気持に疲れが出て来てしまい・・・・。

 しかし、指揮するブロムシュテットのほうは━━1927年生れで、92歳の誕生日を既に過ぎた人だというのに、相変わらず驚異的に元気だ。3曲とも立ったまま、暗譜で明快に指揮し、オーケストラから鋭い力感を引き出し続ける。
 全体にテンポは速めで、緊張度にも些かの緩みがない。「英雄」の第1楽章など、その「アレグロ・コン・ブリオ」という指定が、ただテンポのみを意味しているのではなく、闘争的で強靭な意志力を漲らせた音楽であることをも要求しているのだ━━ということを改めて認識させてくれる、そういう演奏なのだった。
 コンサートマスターは篠崎史紀。

コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

«  | HOME |  »

























Since
September 13, 2007

これまでの来訪者数

最近の記事

お知らせ

●2007年7月以前のArchivesを順次、アップロード中です。併せてご覧下さい。
2007年7月
2007年6月
2007年5月
2007年4月
2007年3月
2006年7月

Category

ブログ内検索

プロフィール

リンク

News   

雑誌 モーストリー・クラシック に連載中
「東条碩夫の音楽巡礼記」