2019-05

11・23(日)エドゥアルド・トプチャン指揮アルメニア・フィル

   東京オペラシティコンサートホール 2時

 1924年エレバンに創立されたアルメニア・フィルが、エレバン生れのトプチャン(音楽監督・首席指揮者)と初来日。
 今日は一連の日本公演の最終日で、ボロディンの「イーゴリ公」からの「ポロヴェッツ人の踊り」、ハチャトゥリアンのヴァイオリン協奏曲、ドヴォルジャークの「新世界交響曲」というプログラムだった。

 もっと野生的で豪快な演奏をするのかと思っていたが、予想外に柔らかい味を出している。それでもやはり普通のオーケストラよりはずっと骨太で逞しいサウンドであったことには変わりなく、ppにおいてすら、力感のこもった響きを聴かせていた。
 トプチャンという指揮者も、作品を大掴みにして滔々と押して行くタイプと感じられたが、しばしば長い音符をふくらませて演奏に表情の変化をもたせることで、音楽に流動性を生じさせるところが興味深い。
 アンコールは、ハチャトウリアンの「ガイーヌ」から「レズギンカ」と「剣の舞」。「出た出た」という感じだ。打楽器陣の壮烈な咆哮は予想以上。このくらい鳴ってこそ、この曲は面白い。こういう演奏は、他の国のオーケストラではちょっと真似できないであろう芸当だが、かといってこれがアルメニアの演奏家の本質だなどというのは、先入観に過ぎるだろう。

 協奏曲でソロを弾いたのは、美女カトリーヌ・マヌーキアン。野性味に富んだ曲に清涼剤のような叙情を加えて、しかもエネルギー豊かな音楽に仕上げてくれた。

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