2021-06

2019・9・22(日)リオネル・ブランギエ指揮東京交響楽団

     ミューザ川崎シンフォニーホール  2時

 フランスはニースの生れ、今年33歳の若手リオネル・ブランギエが東京響に初客演。
 ブラームスの「ヴァイオリン協奏曲」と、プロコフィエフの「交響曲第4番op.112」(つまり改訂版のほう)を指揮したが、思いのほか━━というか、思っていた以上に強固な構築性に富んだ指揮ぶりだ。

 特に後者では、ラザレフやゲルギエフが指揮した時のような濃厚な色彩感や、所謂「プロコフィエフ節」のようなものは全くと言っていいほど聴かれない。むしろ、専ら厳しい表情を漲らせた、音の構築に正面から迫った音楽づくりという感がある。
 これほど渋い、強面の、しかも一分の隙もなく組み立てられた「4番」の演奏は、滅多に聴かれないのではないか。プロコフィエフの交響曲にこのようなユニークなアプローチを、真摯に試みるとは、なかなか面白い指揮者だ。
 東京響(コンサートマスターは水谷晃)も、こういうタイプの指揮者には慣れているオーケストラだけあって、相性が良いような印象を受ける。

 ブランギエのこの端整で剛直な表情に満ちた指揮は、前半のブラームスのコンチェルトではいっそうの強みを発揮し、若いアリーナ・ポゴストキーナのこれも強靭なソロと相まって、揺るぎのない演奏を聴かせてくれた。

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